とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

福岡ラウンドトレイル5 二日市〜酒殿

 本日は福岡平野の外縁の低山をつなぐ福岡ラウンドトレイルの第5セクションを歩く。

 福岡ラウンドトレイルはsakaeさん命名の低山トレイルだが、周船寺飯場峠〜油山〜博多南までしかコースが確定していない。

 前回は博多南駅から二日市まで福岡平野の南縁の低山を歩き継いで進んだが、今回も、①福岡の西の海岸から連なる低山を繋ぎ歩く、②中途エスケープの困難な脊振山系や三郡山系などのメジャーな主稜線には踏み込まない、③福岡平野をぐるっと囲むように東の海岸まで低山を繋げる、④ 15〜20kmごとに公共交通機関に連絡できる、⑤できれば1日の最後は温泉で締めたい、というコンセプトで二日市から先のコース探しに出掛けることにした。

 博多7:59発の鹿児島本線久留米行各駅停車に乗車。およそ20分で二日市駅に到着して行動を開始した。

博多駅から鹿児島本線久留米方面行各駅停車に乗車。いつもの813系。

JR二日市駅に到着

大宰府推しの外見の二日市駅。じつは筑紫野市にあり、大宰府太宰府市にある。

 JR二日市駅から北に進み、紫橋で高尾川を渡る。紫橋とか高尾川とか、いちいち奥ゆかしげなネーミングだが、ビビることはない。ただの町中の狭い川だ。

高尾川。紫橋から。京の趣のあるネーミング。そういえば曲水の宴ができそうな緩やかな流れ。

気になるおしゃれな店もある

 西鉄二日市駅を通過して、西鉄大牟田線に沿って北に進む。西鉄二日市駅からは太宰府線も分岐しており、ちょうどペペーミントグリーンの車両が太宰府に向かって出発していった。正面からも久留米方面に向かう西鉄大牟田線が走ってきた。線路の向こうには榎社神社が見える。

西鉄二日市駅

しばらく西鉄の線路に沿って歩く

西鉄太宰府線の列車が東に進んでいく

大牟田線の列車も走ってきた

 榎社の先で踏切を渡って太宰府方面に進む。

榎社

 通古賀近隣公園を抜けて朱雀大路を北に進む。

通古賀近隣公園。正面に見えるのが四王寺山。複数の山からなる山群で、山上には大宰府の守護のための大野城が築かれていた。

朱雀大路に進む。

朱雀門の礎石が残る。大きな門だったのだろうな。

 朱雀大路の突き当たりが太宰府。旧太宰府政庁跡で、9:10に到着した。日本遺産の太宰府跡。広い。千年ほど前に、ここにこんな大きな木造の建築物があったとは驚きだ。昔の太宰府が再建できたならばどんなに見事なものだろうかと思う。

大宰府

複数の建物があったのだろうが、礎石の配置を見ても巨大さが分かる。

 太宰府跡からは太宰府市民の森入り口に進む。途中の岩屋山登山口からは登山道に変わる。

太宰府市民の森入り口

岩屋山登山道

 山頂近くの髙橋紹運公墓所に手を合わせる。

岩屋山山頂近く、岩屋城二の丸跡に建てられた髙橋紹運公墓所

 9:49に岩屋山(281m)に到着。戦国時代には岩屋城の本丸が築かれていたところ。髙橋紹運は岩屋城城主として700名の手勢で4万人の島津軍に対して最後まで戦い抜き、全員が玉砕したとされている。太宰府の町が一望でき、戦略拠点であったことが分かる。

岩屋山山頂

岩屋山からの眺望は良い。大宰府の町とその向こうには菅原道真が自らの潔白を天に祈ったという天拝山

 10分ほど景色を楽しんでから行動再開。馬責め、漏刻の池を通過して、10:22に県民の森センターに着く。

岩屋城の馬責め(馬の調教馬場)

大野城に関連した建築物

漏刻の池。漏刻とは水時計のこと。かつて水が落ちる残量で時計のかわりにしていたという。

県民の森センター

 林道大城線からショートカット路を通りながら、10:43に大城山(410m)に到着した。頂上には眺望はないが、50mほど北に進むと眺望地があり、大野城の町を眺めることができる。

林道大城線

林道のショートカットを進む

大城山の頂上近くには神社

大城山頂上の50mほど先に眺望ポイント

 大城山からは尾根伝いに進み、30分ほどで展望台に到着した。ここは非常に眺めの良いところ。福岡空港の南進入路が正面となる。背振山の東で航空機が旋回する。3、4分おきに飛行機が飛来する。いつまで眺めていても飽きない。

尾根伝いに北に進む

展望台

いや、良い景色だ。

ANA A321が旋回していく

T WAY航空 B737-800も降着装置を見せて旋回

エバー航空 A330-300も南から空港に進入していく。飛行機は詳しくないが、1時間でも優に眺められる。

 未練を断ち切って行動を再開。遊歩道Bの快適な山道を下っていく。その先は大野城御陵への舗装路を歩く。

道端のハルジオン(キク科)。どこでも見られる植物だが、大正時代に渡来した帰化植物

遊歩道Bを進む

大野城御陵へと進む

 開発中の霊園の突き当たりから山道に進む。最初はゴム製のステップが打ち込んであるが、これはおそらく九電の送電鉄塔管理のもの。鉄塔の上にもところどころテープが巻かれており、12:09に乙金山(263m)に到着した。

大野城御陵の突き当たりから山に入る

山道はついている

山道の下半分は九電のサービス路かもしれない

送電鉄塔までは黒いステップがある

その先は踏み跡不明瞭ながらところどころにテープあり

 山頂には三角点と小さな山名票がある。眺望はない。

 山頂からの下りには苦労した。テープを辿って先に進むと西の方に出てしまい、コースの連続性が悪くなる。地図を見ると北に50mほど下ることができれば池に到達して、その先には林道がありそうだ。

北に向かうテープはあまり当てにならなかった

ひどい傾斜になり

枯竹攻撃

 かすかな踏み跡を頼りに北に進み始めたが、すぐに踏み跡は消失。その先は枯れた竹藪を強引に進んだ。手足に擦り傷を作りながら12:45に林道に出ることができ、宇美町貴船集落にたどり着いた。

乙金山からの下りコースは再考の余地あり

 この先には県道60号線の幹線道路があり、食堂もありそうだ。13:00に県道沿いのえぞっこラーメンに到着し、塩ラーメンのランチとした。

豚骨感の残る塩ラーメンだったが、美味かった。

 大混雑のラーメン屋だった。ランチを終えて13:40に行動再開。県道60号線を300mほど進み、老健施設の駐車場から次の井野山への登山道に取り付く。

唐山古墳。ここから上る。

ここも九電のメインテナンス路か?

1つめの鉄塔に到着

 井野山にも高圧線が配置されているためか、黒いゴムのステップの山道が設置してある、さらに進むと舗装路に出て、最後に石段を上って14:10に井野山(236m)に到着。

踏み跡は明瞭

この黒いステップは九電かな?

やっぱり鉄塔につながる

舗装路に出る

ママコナ(ハマウツボ科)

最後に石段を上る

 井野山は西側が造成のために切り崩していることもあって、360°の素晴らしい眺望。福岡空港への進入路がさらに近く、降着装置を下ろした飛行機がエンジン音を立てて高度を下げていくのがよく見える。こんな光景を目にすると先に進めなくなる。心を鬼にして先に進む。

360°の素晴らしい眺望

中国国際航空 B737-800

フィリピン航空 A321-231

SKYMARK B737-800。いやー、飛行機には詳しくないが、たまんねーや。

 下りは登山口まで舗装路を下りる。30分ほどで登山口の八幡産宮に到着。登山口の鳥居からは宇美八幡宮まで参道が一直線につながっているのが見える。

ナルコユリクサギカヅラ科)

下りはずっと舗装路を進む

宇美八幡宮まで参道が一直線

 井野川を参宮橋で渡り、15:04に宇美八幡宮に到着した。

宇美八幡宮

帽子をとってお参り

境内の巨大なクスノキ 湯蓋の森

 お参りを済ませ、子安通りを進んで、子安新橋で宇美川を越える。

子安通りからつながる新子安

宇美川

 川を越えた先はかつて国鉄勝田線の線路だった跡地。緩い傾斜の幅の広い歩道が始まる。

国鉄勝田線跡

 15:11からは勝田線跡が緑道として歩行者自転車専用道になった快適な道を進む。

専用の緑道がスタート

快適な緑道

 緑道の植栽を眺めながら歩くと、この先に見えてくるのが立派な前方後円墳の光正寺古墳。三世紀頃に築盛された全長52mの巨大な古墳で、魏志倭人伝に出てくる奴国の隣の不弥(ふみ)国=宇美の有力者の墓と考えられている。古墳の上に立つと宇美の町が一望できる。

右手に現れるのが光正寺古墳

直径34mの後円部

後円部の頂上から

振り向けば宇美の町と武城山

 さらに勝田線跡の緑道を進み、志免1丁目で右折して勝田線跡から離脱する。

かつて国鉄勝田線を走った蒸気機関車の残した煤煙の跡が跨線橋に残る

松が丘団地給水塔

志免一丁目で国鉄勝田線跡を離脱

 勝田線跡を歩くのは心地よいのだが、志免町に来たならば見なければいけないものがある。それが旧志免鉱業所竪坑櫓。日本の産業を支えていた志免炭鉱の名残の巨大なモニュメント。

旧志免鉱業所竪坑櫓

 ここからは交通量の多い県道24号線を歩いて、須恵川を渡って16:28にJR香椎線酒殿駅に到着して行動終了。

須恵川

酒殿難読駅名として有名

2025年5月31日 福岡ラウンドトレイル5 福岡県筑紫野市二日市 JR二日市駅糟屋郡粕屋町酒殿 JR酒殿駅 晴れ 22/16℃

行動距離21.7km 行動時間8:01 獲得高度921m 35856歩 行動中飲水量1000ml 

往路交通: 西新7:38福岡市営地下鉄-博多7:51/7:59鹿児島本線各駅停車-二日市8:20

復路交通: 酒殿16:33JR香椎線-長者原16:35/16:39JR福北ゆたか線-博多16:53