とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年3月27日 中国自然歩道45日目 岡山県美作市真木山〜備前市八塔寺 青空に茅葺きの家

 本日は岡山県美作市の真木山の南尾根に張ったテントの中で5:20に起床した。昨夜はものすごい雨で、テントの中まで結露がひどい。

 起きてから周囲を探索して分かったのだが、真木山は山岳仏教の中心地だったところで、野営地の周囲には宗教施設の廃墟が多数ある。現在はすべて廃寺になってしまっているが、テントの周囲には石仏が多数並んでいた。朝霧の中に石仏が並ぶ様は、、、ああ、恐ろしい。昨夜気がつかなくてよかった。

 霧の中で撤収作業を進め、6:35に行動開始。ぬかるむ道を東に進む。300mほど先で林道と交差し、ここからは下りの道となる。

林道と交差した後は下りとなる

 山道には落ち葉が厚く積もり、踏み跡は見つからない。ところどころで道が土砂で流されており、間違えて谷筋に降りてしまい、道を見失う。そのたびにGPSで位置を確認して、道を探し出す。

荒れた山道となる

お地蔵さんが誘導してくれる

道が土砂に流された方向に進みたくなるが、こちらは間違い

お地蔵さんが導いてくれる

 落ち葉で足音が消されるためか、イノシシ2頭が気がつかずに目の前の谷川で水を飲んでいる。踏んだ浮き石が転がる音でようやく気がつき、ビックリしたように走り去っていった。谷間にはシカの鳴き声も響いている。崩落しそうな古い木の橋を、滑らないようにソロリソロリと渡る。

谷川ではイノシシが給水

お地蔵さんが守ってくれる

 谷川が石垣で護岸されるようになると集落は近い。7:32に谷口集落にたどり着いた。

この雰囲気は、近くに集落のあるとき

谷口集落にたどり着く

 県道90号線と並行して、集落の中を進む道がある。中国自然歩道のEDASのコースは集落の中の道をコースとしているが、河会川に架かる谷口橋を渡って県道を見に行ってみた。橋を渡った南側に遊歩道が設えてあり、現在はこれをコースとしているようだ。せっかくなので、遊歩道を河合川に沿って上流に進む。快適な遊歩道で、ホタルを見るためのベンチまで設置してある。

右手の橋を渡れば県道90号線

河会川に沿って遊歩道が設置してあった

 大内集落からは集落内の舗装路を歩く。

集落の道も快適だが、岡山県の道標はなぜか位置が高い。


 8:03に殿河内集落では殿河内橋で河合川を南に渡り、ここからは県道90号線を歩くことになる。県道歩きは憂鬱なことが多いが、ここは広い歩道が設置してあり快適。

県道90号線を歩く

 10分ほど県道90号線を歩いていると、ずいぶん向こうの正面に大きな木が立っているのが見えてきた。これが横川のムクノキ。樹齢およそ1000年。樹高30m、周囲9.4mと巨大。根元に立って見上げていると、何か話し出しそうな気がするムクノキだった。このまましばらく、青空に向かって伸びるムクノキを眺めていたかった。西側は広い芝生の広場になっていたのに、ベンチの一つもないのが残念だった。

県道の正面に大きな木が見えてきた

横川のムクノキ

この木は、しゃべりそう

 少し進むと県道90号線と県道46号線の三叉路となる。三叉路の左には横川アゼリア館という食堂兼土産物店。残念ながら営業時間は10時から。ベンチに腰掛けてコーヒータイムとした。

右の県道46号線に進むと岡山国際サーキット

三叉路の横には広い駐車場とお土産店

ここで小休止してコーヒータイム

 8:50に行動を再開し、右折して県道46号線に進んだ。500mほど進み、さらに県道426号線に左折する。県道とはいうものの、1車線の離合不能な林道。自動車はめったに通らなさそう。

県道46号線から県道426号線に左折

のんびりした県道

 亀石川に沿って東に進む。木々に囲まれ心地よい。

亀石川の清流を眺めながら進む

 9:26に亀石集落を通過。数軒の家が建っているが、住んでいるのは1軒だけのよう。南の山の向こうからはバイクの爆音が聞こえる。山の向こうは岡山国際サーキット。今日はレースはないようだが、練習走行でもしているのか。

サーキットの爆音は遠くまで響く

 県道426号線は次第に傾斜が強くなり、9:33に美作市備前市の境界を越えた。サーキットから聞こえる音は四輪のものに変わっていた。そろそろお腹が空いてきた。道端の石に腰掛け、シリアルの朝食にした。

 10:05に行動を再開し、10:11に西畑集落を通過。ここにも数軒の家が建つが、人が住んでいる家はないよう。棚田の痕跡があるが、雑草で埋め尽くされている。

 そのままなだらかな坂を上り、空が広くなってきたなと思ったら八塔寺集落だった。10:55に到着。右手の公園には茅葺きの家が保存されている。左手には高顕寺と集落の名前の元になった八塔寺

緩い坂道を上っていく

空が見えたら八塔寺

 まずは高顕寺にお参りして、続いてすぐ隣の八塔寺にもお参りしようと行ってみたが、害獣防護柵が厳重すぎて中に入れない。ガチガチに針金で縛ってある。それも、幾重にも。しばらく柵を開けようと試みたが、ついに断念。

高顕寺

地名の由来の八塔寺は無住のよう。害獣防護柵のためにお参りできない。

 八塔寺には茅葺きの家々が保存されている。2kmほどの道のりをグルッと回って八塔寺の主な見所を見物。

茅葺きの家が保存されている

宿泊施設として使われているところもある

 11:38にハ塔寺バス停に到着して行動終了。害獣防護柵に昨夜の雨でびしょ濡れのままのテントとフライシートを干して、バスの時間を待つことにした。

2022年3月27日 中国自然歩道45日目 岡山県美作市真木山〜備前市塔寺 晴れ 18/7℃ 行動距離12.9km 行動時間4:59 獲得高度577m 27923歩

復路交通: 八塔寺ヴィラ12:05 備前バス-吉永12:40/12:58山陽本線-岡山13:33/16:23 山陽新幹線のぞみ35号-博多18:06

2022年3月26日 中国自然歩道44日目 岡山県久米郡美咲町飯岡〜美作市真木山 雨の夜を石仏に囲まれて眠る

 本日は美咲町飯岡のYUKA GARDENという民宿で目を覚ました。ゆっくり寝られた。YUKAはオーナーさんの名前ではなく、ここの地名の飯岡(ゆうか)に由来。

宿の2階の部屋から眺めるGARDEN

 6:30からパン、ベーコンエッグ、サラダの朝食。パンは手作り。心がこもっている。

朝食も美味しい

 新聞を読んで、天気予報を確認して、荷物をパッキングして8:00に行動開始。いやー、いい宿だった。また泊まりたい。民家一棟を宿として使っているのだが、宿泊には2階の二間のみ使用して、最大7名までという定員。しかも、お互い気を遣わせたくないからと1日1組限定。なんと、昨夜は自分1人で一軒貸切だったのだ。それでいて、たぶん一人分の料金のみ。料理も美味しく、言うことなし。

ここはまた泊まりたい

 宿から坂を下り、8:11に中国自然歩道に復帰。8:18に飯岡神社に手を合わせる。

池の畔で中国自然歩道に復帰

飯岡神社

 8:26に吉井川の支流の吉野川を鷺(さぎ)橋で渡る。雨が強くなってきた。鷺橋を渡り終えたところで、ザックから雨具を取り出して装着した。風も強く吹き付ける。

鷺橋を渡る頃から風雨が強くなってきた

 しばらく吉野川に沿って進み、南に進路を変え、国道374号線を越えて真っ直ぐ舗装路を進む。

国道374号線を越える頃には雨粒が大きくなってきた

 2kmほど舗装路を進み、9:20に標高189mほどの峠の分岐を右に進む。道標はわかりやすく設置してある。

雨さえ降らなければ快適な道

道標もきちんと出てくる

 しばらく静かな道を進み、9:32に県道90号線に合流した。左手に神田池を見ながらさらに下る。

神田池を左手に見ながら県道90号線を西に進む

神田池ではカモ撃ちでもしているのか?

 9:46に奥塩田公民館に到着。雨が強くなってきたので、しばらく軒下で雨宿り。

奥塩田公民館から東に戻るような道をとる

 奥塩田公民館から左折だが、無駄な道標がいくつも立っており間違えやすい。正解は、奥塩田公民館が見えたら、県道90号線の左を振り返り、木の陰の道標を見つける。

立木に隠れたこの道標が見つけにくい

 狭い道を進み、集落の上に至る。集落の上方の道を西に巡るのだが、何のことはなく先ほど下ってきた県道90号線を細い道で元に戻るような恰好になる。おそらく棚田を見せたいためだろうが、もう棚田には耕作を放棄されたところが多く、さほど美しくはない。

棚田の中の集落を山手に進む

棚田を下に見ながら東に戻る

2kmほど棚田の景色を楽しむ

 10:19に県道90号線に再び合流。9:32に分かれた県道90号線の位置から1kmも進んでいない。

県道90号線に再び合流

 しかも、県道90号線に合流後、すぐ右折する。この右折ポイントは、道標がありえないほど高い位置に取り付けてあるので見落とさないように注意がいる。

すぐに右折だが、道標の位置は地上3m!

 ここからは心地よいアスファルト舗装路となる。雨があまりに激しくなり、作業小屋の屋根を借りて雨宿りした。20分ほど雨が小降りになるのを待ったが一向に変わらず、11:00に行動を再開した。2、3kmで温泉があるはずだから、それを楽しみに冷たい雨の中をひたすら歩く。

雨は強く降る

 テニスコートの脇を通り過ぎ、11:45に大芦高原温泉に到着。周囲4kmの池を中心として、コテージや遊戯施設があるはずだが、ガスと雨で何も見えない。

テニスコートから温泉は近い

コテージは雨の中

温泉に到着

 12:00に開場した温泉にまず浸かり、冷えた体を温める。ぬるめで、とろりとした心地よい湯。いつまででも入っていられるが、30分ほどで切り上げる。

 温泉の後はランチとする。刺身こんにゃくや海鮮鍋のヘルシーな料理。

ランチにも満足

 13:12に行動再開。温泉に浸かっている間に雨が止んでいないかと期待していたが、雨はまだ強く降っている。風も強く、ガスがひどくて何も見えない。舗装路から山道に折れ、てしばらく進み、13:29に妙見山(518m)山頂に到着した。三角点だけの山頂。休憩所も壊れている。木々に覆われ、眺望はない。開けていたとしても、そもそもガスがひどくて何も見えないと思う。

せっかく温泉で温まった身体が、風雨ですぐに冷えてくる

妙見山の頂上

三角点はあるが眺望はない

山頂近くのキャンプ場では皆さん強風で苦労していた

 山頂からそそくさと山道を北に進んで、舗装路に合流。この先は道標の示すように舗装路をすすむ。棚田エリアを進むのだが、多くの棚田は耕作放棄されているようで、荒れている。残念だが棚田を管理する担い手がいないのだろう。

標高の高い位置の棚田エリアは荒れ気味

ところどころ、石垣も崩れている

 この後も、小山、中組、金合と棚田のある集落を進む。山上の方に比べると、下の集落の方が圃場の管理は行われている。

下の棚田のほうが管理されているよう

 14:53に県道90号線に合流して東に進む。2車線の道路だが歩道はない。通行量も少ないので、それほど気にすることもないが。

県道90号線に合流

 15:12に小長集落で県道90号線を離れて左折する。しばらくのんびりした集落の道を進み、こぼき集落で橋を渡って対岸の県道414号線を歩く。

小長からは細い道に進む

沈下橋が流されているよう

 300mほどで再び橋を渡って赤坂集落の中を歩く。県道は交通量が多いので歩きたくない。

県道よりも、集落の道のほうが心地よい

 赤坂集落が終わったところで県道414号線を東に進み、長福寺参に入る。

橋を渡って県道414号線を東に

長福寺の参道に進む

 門前の集落に古民家カフェがあったので入ってみた。カスミハミというこの地への移住者が2年前に始めたカフェだった。築170年という家の梁は40cmほどもある見事なもの。調度も素晴らしかった。

カフェかすみはみ

落ち着くー

 ランチがまだできるということで作ってもらった。海老のしんじょ、チキンの菜の花添え、さつまいもとスモークベーコンなどなどすべて美味しかった。デザートには、黒米を豆乳で炊いたものに、小豆とワインで煮たレーズンを混ぜ、ヨーグルトをかけたもの。手が込んでいる。これは味も食感も素晴らしかった。

このデザートが絶品

 カフェには1時間ほども滞在して、16:52にようやく行動再開。すぐ隣の長福寺に参拝。ここは三重塔が見事。

 そろそろ野営地を探して千早の滝に進む。ここで中国自然歩道は行き止まり。

野営できそうなところはないか

千早滝から先の道は崩落しているので迂回

 引き返して真木山に向かって進む。野営適地を探すが傾斜の強い山道が続きテントの張れそうなところがない。

傾斜の強い道が続き、平坦地がない

このあたりも無理

荒れた道が続く

 18:00に真木山に到着してようやく平坦地を見つけたので行動終了。

尾根まで出てようやく平坦地を見つけた

 18:15にテントの設営を終えたが、直後から雨が再び強くなり、打ち付ける雨音がうるさい。明日は晴れてほしい。

2022年3月26日 中国自然歩道44日目 岡山県久米郡美咲町飯岡〜美作市真木山 雨 17/12℃ 行動距離26.9km 行動時間 10:00 獲得高度1266m 42872歩

2022年3月25日 中国自然歩道43日目 岡山県久米郡美咲町柵原~久米郡美咲町飯岡 今日はYUKA GARDENでのんびりと

 本日の中国自然歩道トレッキングは岡山県久米郡美咲町柵原(やなはら)からの再開。ここはなかなかの公共交通機関難所で、津山からの始発バスの到着時間が14:05。福岡から津山までは最速で9:53に到着可能なので、本日の午前中は津山でいくつかやりたかったことをしておいた。これはまた別の機会に紹介しようと思う。

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津山城は明日からさくら祭り

 とりあえず、津山駅を13:00に出発する柵原星のふるさとバスに乗り、14:05に前回、中国自然歩道を離脱した柵原に到着した。

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津山駅前から星のふるさとバスで柵原まで1時間ほど

 バス停から民家の間を歩き、14:20にかつてここまで運行されていた片上鉄道の柵原駅跡に到着。

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八幡神社にもお参り

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柵原駅には動態保存の車両

 柵原駅跡からは山手に進み、14:25に本経寺にお参り。ここからは柵原の町並みが一望できる。桜の木の向こうに町が見える。

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本経寺

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本経寺の境内からは町が一望

 温かい日差しの中をゆっくりと進み、14:40に吉ヶ原駅跡に到着。駅舎の中に腰掛けて、津山で購入した北天まんじゅうを食べながら小休止。北天まんじゅうは津山ローカルが必ず知っているという優しい味の黒糖まんじゅう。

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吉ヶ原駅

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駅舎で甘味で一休み

 吉ヶ原駅跡からは人家の中の舗装路を進み、ウネ山に向かう山道に進む。道路沿いにコブシの花が咲いている。

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ウネ山に向かう

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コブシ咲く春の山道

 しばらく歩いてダート道に変わる。勾配はだんだん急になり、少し荒れ気味の木製の階段を上る。勾配が緩くなったところで、尾根伝いの快適な道をしばらく進む。15:51にウネ山頂上(338m)の三角点に到着。残念ながら、山頂からの眺望はない。

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ほどなく非舗装路に変わる

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少し荒れた部分を通過

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木製階段を上って稜線に

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稜線は快適な道

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ウネ山頂上は三角点のみ

 この先も大平山まで稜線を伝って進む。舗装路に出て左に進むとすぐに月の輪古墳の看板が見える。月の輪古墳は直径60mほどの円墳。5世紀頃の築造とのことだが、300mほどの高さの大平山の頂上に築かれている。現在は木々に囲まれているが、完成当時は上からも、また下からも、さぞや素晴らしい眺めだったろう。いつもいつも感じるが、重機のない時代にこんな土木工事を成し遂げたことに感嘆するばかり。

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稜線の道が舗装路に合流したところで左に曲がればすぐに古墳

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月の輪古墳

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古墳は大切に管理されている

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古墳からの眺望が良い

 月の輪古墳の芝生の上でしばらく空を眺め、16:17に行動再開。ここからは舗装された林道を下るばかり。ほどなく飯岡(ゆうか)の集落に着き、小学校の跡地を過ぎて、16:50に古墳の埋葬品が保管されている月の輪郷土館に到着。

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月の輪古墳からは西に向かって下る

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ほどなく飯岡の集落

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学校跡地を通過

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古墳の埋葬品が保存されている郷土館は事前に連絡した方がよさそう

 郷土館の中を見学したかったが、残念ながら入口は施錠されている。管理は近隣の方に任されており、申し込み制で見学するようになっている。こんな時間にわざわざ解錠しに来てもらうのには気が引けて、本日は内部の見学は断念。

 ゆったりとした圃場の中を進み、本日宿泊を予定している民宿のYUKA GARDENには17:15に到着。とてもきれいな建物で、庭の手入れも良い。夕食も美味しく大満足。

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本日宿泊のYUKA GARDENはとても快適

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夕食にも大満足

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2022年3月25日 中国自然歩道43日目 岡山県久米郡美咲町吉ヶ原~久米郡美咲町飯岡 曇り 17/3℃ 行動距離8.3km 行動時間3:21 獲得高度416m 29593歩

往路交通: 西新 6:07 福岡市営地下鉄-博多6:20/6:39山陽新幹線のぞみ4号-8:21岡山/9:01津山線-弓削10:04/10:40-津山10:59/13:00柵原星のふるさとバス-柵原病院前14:05

2022年3月21日 中国自然歩道42日目 岡山県久米郡久米南町誕生寺~久米郡美咲町吉ヶ原 たしかに、本山寺推し

 本日は誕生寺の民宿で6:00に起床した。昨日は雨の中でのテント泊だったが、今朝は宿の暖かい布団の中で、うって変わって心地よい朝を迎えることができた。

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元気の出る朝ご飯

 7:00に心のこもった朝食を頂いて出発準備。サーモスにお湯を詰め込む。さらには道中でと、おにぎりも頂いた。

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居心地の良い宿だった

 玄関前でアルバム用に写真を一枚撮影してから7:50に行動開始。まずは誕生寺の門前町を真っ直ぐ進む。

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津山線の下をくぐる

 津山線の下をくぐり、そのまま左にカーブを描いて誕生寺池のほとりに出た。池の向こう側では国道53号線を自動車が盛んに行き来する。

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誕生寺池

 8:23に舗装路を横切って山の城集落を真っ直ぐ進む。野呂集落からは舗装がとぎれ、ダート道に変わるが、幅が広く、歩くには心地よい。

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天津神社への道はなかなか快適

 8:45にダート道を右に折れ、そのまま杉の木立の中を進んで8:55に天津(あまづ)神社に到着。森に囲まれた静かな社で、鳥の声しか聞こえない。

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天津神社 ひっそりと

 ここでダウンジャケットを脱いでザックに詰め込む。神社から南に向かう道が表参道のようで、鳥居が迎えてくれる。

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 快適な参道を進み、9:11に舗装路に合流。そのまま南に進む。ここまで道標は過不足なく出てくる。

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天津神社の参道から舗装路に合流

 9:25に県道52号線に合流。左に曲がって北に進む。県道の交通量は多い。歩道があるので安全だが、できるだけこういう道は歩きたくない。

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県道52号線に合流

 2kmほど県道52号線を進むと、峠のところにいやに目立つ黄色い看板が立っている。山頂たまごという即売所だった。人気の店のようで、次から次へと自動車がやってくる。買って帰りたかったが、ザックの中で大惨事が生じる可能性が高い。止めておいた。この峠が美咲町との境界だった。

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人気の山頂たまご

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とても気になったが単位が多い

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この先は美咲町

 山頂たまごから右折して本山寺に向かう。舗装された良道だが、自動車はほとんど通らない。

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 10:22に本山寺に到着。ここは円城寺のおじさんの推しのお寺だったのでワウワクする。

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本山寺に到着

 まずはりっぱな山門をくぐる。石段の一段一段が大きい。城郭のような石垣が目に入る。

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立派な山門

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 門からは左に曲がらせる。これも城のようなレイアウト。2重の塀を経て本堂に着いた。境内は大きな杉に囲まれ荘厳な雰囲気。地面も歩行路以外は苔に覆われている。

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城のような造り

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拝みたくなるような本堂

 さらに奥に進むと三重塔。うん。ここは円城寺推しだけあった。

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三重塔 地面は苔むしていた

 本山寺からは裏手に進み、舗装路に復帰して直進する。適度な木立に囲まれ、交通量のほとんどない良道が続く。11:13に吉井高原への分岐を直進。

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本山寺からの道も心地よい

 11:35に血洗いの滝に到着。ここは自然歩道から100mほど寄り道して、さらに谷を下ったところにある。ネーミングはおどろおどろしいが、なんということはない落差10mほどの滝。

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名前ほどではない、いたって普通の滝

 切り株ベンチがしつらえてあったので、ここで昼食とした。民宿でいただいた炊き込みご飯のおにぎりと、誕生寺の名店中島ブロイラーの鶏モモ。

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この鶏モモも美味しかった

 12:00に行動を再開し、舗装路を歩いて12:40に宗形神社に到着。道路脇の水仙の香りが鼻腔をくすぐる。

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葡萄棚を眺めながら進む

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宗形神社

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水仙の甘い香りが漂う

 この先も良道を進む。12:59に楽しみにしていた物理集落に到着。集落の名前が、「物理」。ローカルがいたら直接読み方を聞こうと思って探すが、残念ながら誰もみつからない。「もどろい」だった。難読地名に認定。

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物理集落で住民を探した

 物理からは旧道に右折し、車の通らない道を快調に進む。

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物理から右の旧道に進む

 13:18に旧道歩きは終わり、 舗装路と交差して山道に進む。最初は手入れの良い幅の広いダート道だったが、水道施設を通過したあたりから荒れ気味になる。ほとんど人が通っていないよう。

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最初は心地よい道だったが、、、

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しだいに荒れた道に変わる

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不思議な色の池を眺めながら進む

 1kmほど荒れた道を進んで、13:42に舗装路と合流し、すぐに吉井川に沿って走る県道351号線に出た。

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ほどなく舗装路に合流

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吉井川沿いの県道351号線に出る

 県道を左折して吉井川の上流に向かって進む。ここは道路が狭く、歩道もないが、交通量は多い。吉井川の景色が良いのが救い。

 1kmほど歩道のない県道に耐え、14:00に吉井川に架かる藤原橋を渡る。

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藤原橋で吉井川を越える

 正面には柵原(やなはら)病院。ここにバス停があるので、時間を確認。

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柵原病院

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となりに立派なバス停

 1時間ほど余裕があるので、かつての片上鉄道の施設を残した柵原ふれあい鉱山公園を見学。ノスタルジックな車輌が並ぶ。

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片上鉄道の遺構が残されている

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動態保存されている

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 14:56に柵原病院バス停まで戻って、本日の行動を終了とした。

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津山行きのバスに乗る

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中国自然歩道42日目 岡山県久米郡久米南町誕生寺〜久米郡美咲町吉ヶ原 曇り 15/5℃ 行動距離23.1km 行動時間7:03 獲得高度822m 36061歩

復路交通: 柵原病院15:05星のふるさとバス-津山15:50/15:53津山線快速ことぶき号-岡山17:02/17:23山陽新幹線のぞみ39号-博多19:06

2022年3月20日 中国自然歩道41日目 岡山県岡山市北区建部町角石~久米郡久米南町誕生寺 いつか水を張った棚田を見に来ます

 昨夜は結局、公民館の軒先にテントを張らせてもらったが、これが大正解だった。天気予報はさほど雨の降るようでもなかったが、実際には夜半には大荒れで、雷鳴までなり響いていた。テントの半分ぐらいには雨が打ちつけていたが、もし屋根がなかったらテントが浸水していたのではないかと思う。

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 5:00に起床したときには雨はすっかり上がっていた。正面にオリオン座が見える。今日は天気が回復しそうだ。

 6:00に撤収を開始し、6:40に行動開始。日の出は6:07で、周囲はすっかり明るくなっている。

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 快適な舗装路を歩いて7:00に和田神社に到着。なかなか立派な社殿。

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和田神社

 そのまま舗装路を進み、7:49に東畝から山道に左折する。山道とはいっても、両側を赤松に囲まれた舗装された林道で、快適に歩くことができる。

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 8:26に大垪和(おおはが)集落で県道373号線と交差。300mほど先に大垪和西の、日本の棚田百選に選ばれた見事な棚田があるよう。とりあえず寄り道してみた。

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 なかなか見事な棚田だが、これまで吉備高原の棚田を見続けて来たので食傷気味。なによりも、水が張られていないので、完全にシーズンオフ感が漂っている。道路の反対側からお年寄りの男性が近づいてきて、棚田の維持管理の難しさについて教えてくれる。最近は移住者が増えて来ているが、農業をしてくれないので、棚田の管理には役に立たないという。

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 秋には刈り取った稲の乾燥のためにハザ掛けをするのか尋ねると、「もうそんなことはようしよらん。全部機械や。もしハザ掛けなんぞしたら、バエルバエル言うてカメラぶら下げた女ん子んがようけ集まるやろな。」バエルは、もう広辞苑に収載されていただろうか?

 大垪和の中心街に戻り、病院に行くというお婆さんと並んで朝食のシリアルを食べていたら、美咲町バスが迎えに来た。お婆さんに手を振ってお別れした。

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 朝食を済ませて9:15に行動再開。しばらく県道342号線を北上する。県道とはいっても、1車線舗装路。さいわい交通はほとんどない。

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 9:58に両山寺に向かう道に左折し、勾配のキツくなった道を進む。途中で石清水の流れる所で洗顔タイム。

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 10:30に両山寺に到着。立派な本堂とご神木。さらに奥まで進んで、二上山まで上ることにした。頂上まで道はしっかり整備されている。

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仁王門

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両山寺本堂

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ご神木

 10:48に二上山頂上(588m)に到着。頂上にはアンテナが数機屹立している。眺望はない。アンテナに隠れた三角点を探し出して撮影。そそくさと下り始めた。

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二上山は眺望なし

 下りは上りと異なる周回路を通ることとした。これが正解。両山寺は東側が切り立っており、絶景だった。

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両山寺から東の光景が絶景

 11:11に両山寺に戻り、東に向かって下り始めた。20分も下った所で、前方で怪しい車がUターンした。車から人相の悪い男性が降りてきて、何か文句でもいうのかと思って身構えたら「なゆさんですか?」と意外と優しい声。YAMAPを見て、今日はこのあたりを歩いているだろうと応援に来てくれたという。これは嬉しい。

 この先は舗装路から右に曲がって山道に入るが、状態は良好。藪漕ぎなし。その後、杉谷、瀬戸池、定国と経由して、12:20に打穴上(うたのかみ)で県道70号線に合流して、しばらく南下する。

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打穴上で県道70号線に合流

 12:30に県道70号線から左折して山中に向かう舗装路に進む。ゆっくりとした上りを経て、下り始めた所で北庄の棚田への分岐の看板が目に入った。ここは棚田百選で知られるところ。片道1.4kmの寄り道をすることにした。

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打穴上から誕生寺に向かうのんびりとした山道

 30分ほどかけて棚田の中を歩く。棚田の一番上まで来た所で写真を撮って引き返す。

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日本の棚田百選の北庄の棚田

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つくしが顔を出していた

 20分ほどで分岐部まで引き返し、ゆるゆると下って、川沿いの歌碑の中を進んで、14:42に誕生寺に到着。ここは法然上人の生家だったところを寺院としたらしいが、なかなか見事な寺院だった。

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川沿いの歌碑の公園を歩く

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法然上人の生家を寺院とした誕生寺

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ただただ立派な寺院

 門前町を下って、15:05に時切神社にお参りし、地元民で賑わう中島ブロイラーのチキンをおやつ用に購入して、民宿にたどり着いて本日の行動は終了。

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中島ブロイラー お勧め

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2022年3月20日 中国自然歩道41日目 岡山県岡山市北区建部町角石〜久米郡久米南町誕生寺 曇り時々雨 12/2℃ 行動距離26.6km 行動時間9:10 獲得高度995m 42596歩

2022年3月19日 中国自然歩道40日目 岡山県岡山市北区建部町福渡~岡山市北区建部町角石 14代目古武道竹内流師範から人生を聞く

 本日の中国自然歩道トレッキングは岡山県岡山市北区建部町福渡からの再開。福渡は岡山市とは言っても、岡山駅からJR津山線で1時間ほど北に進んだところ。今朝も5:36の福岡市営地下鉄で出発。

 博多6:00発の山陽新幹線のぞみ2号は乗車率80%。3連休初日だからか、それとも蔓延防止措置が解除されたからか。先週までとは一気に様相が変わった。

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 岡山から8:22発の津山線に乗り、9:12に福渡に到着して行動開始。

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 まずは住宅地を南に進み、100段ほどの石段を登って9:30に八幡神社にお参り。

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 石段を戻ってコースに復帰するのかと思いきや、神社に向かって右手に道標が立っており、そのまま山道に進むように示している。ここは分かりにくいので要注意。

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神社の後方にコースがつながるのに注意

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建部の町が下に見えてきた

 10分ほども山道を進むと、友愛の丘というゼンセンの研修所がある。ビジターも宿泊可能なようだが、2ヶ月以上前に申し込みとは、トレッキングには使えそうもない。

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 友愛の丘から丘の頂上に向かって進むと上山牧場。牛舎と牧草地が見えるがすぐに途切れ、下りの道になる。

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 下り道が舗装路と交差したあたりが石引峠となる。峠からは自動車のほとんど通らない歩道路を進み、仁王門を潜り抜け、石段を上がると豊楽寺。立派な寺院で、何名かの方々がお参りに来ていた。

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石引峠から豊楽寺の参道が始まる

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仁王門を潜り

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立派な本堂

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 豊楽寺からは旧参道と思われる山道を下ったが、この道は荒れ気味。すぐに舗装路に復帰してホッとした。

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下りに使った旧参道は荒れている

 舗装路を下り、石引集落で北に方向を変え、津山線の踏切と誕生寺川をこえて前田集落に入った。

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石引集落に出る

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津山線を越える

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誕生寺川も越える

 前田からは国道53号線に合流する。交通量は多い。歩道があって助かった。

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交通量の多い国道

 200mほどで国道から右に折れて誕生寺川の親水公園に沿って歩く。ここは心地よいところ。その先の志呂神社には11:34に到着。ここも立派な神社。

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志呂神社

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山門を潜って舗装路に復帰

 

 志呂神社から先は舗装された美道の林道が続く。野伏尾集落を経て、野口集落を歩いているときに、大粒の雨が降りだしたので、公民館の軒先を借りて雨宿り。ついでにカップ麺とおにぎりの昼食とした。

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 30分ほどの休憩の後に行動再開し、のんびりした道を進んで池に突き当たる。池から左折して少し上ると久米南美しい村のキャンプ場に13:35に到着。

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美しい村に来たものの

 雨も降って来たので、今日はここで行動をやめてもいいかと、管理棟にキャンプの申し込みに行ってみると、3日以上前の申し込みがないとキャンプ不可との塩対応。

 やむなく雨具をつけて歩き始める。13:51に県道375号線に出て、すぐに平井集落に向かって左折する。人気のない集落で、道を草が覆っており、コースがわかりにくい。集落の行き止まりまで行って、引き返してやっと道標を見つけた。

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廃集落になっているよう

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ようやく道標を発見

 ここからは落ち葉の厚く積もった山道。少し荒れているが、藪漕ぎはない。YAMAPに道はなく、EADASのコースともずれているので心配になったが、砂防ダムを渡った先からYAMAPの波線と一致した。14:43に坂本集落に到着。

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この砂防ダムを越えれば、向こう側に林道が見える

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坂本集落が見えた

 滝谷川を長見寺橋で越えて県道70号線に合流。すぐに右折して、古武道の竹内道場に14:57に到着。ちょうど14代目が犬を連れて散歩に出る所で、快く道場を見学させてくれた。室町時代の創建とのこと。15代目の育成も終えているので安心だとのこと。

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坂本集落から坂を登って県道70号線に合流

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中国自然歩道の説明板からふたたび上り始める

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道場前で14代目と30分も話し込んでしまった

 竹内道場には30分ほどお邪魔してしまった。再び山中の道を進む。16時を過ぎたあたりから雨足がかなり強くなってきた。

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 16:14に角石畝公民館の軒先で雨宿り。お茶とおやつで休憩しながら考えた。今日はこのあたりで行動終了としようか。

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2022年3月19日 中国自然歩道40日目 岡山県岡山市北区建部町福渡〜岡山市北区建部町角石 曇りのち雨 12/4℃ 行動距離18.1km 行動時間 6:59 獲得高度1094m 34339歩

往路交通: 西新5:36 福岡市営地下鉄-博多5:49/6:00 山陽新幹線のぞみ2号ー岡山7:43/8:22 津山線-福渡9:12

 

2022年3月13日 中国自然歩道39日目 岡山県加賀郡吉備中央町加茂川町円城寺〜岡山市北区建部町福渡 Nothing but 良道s

 本日は岡山県吉備中央市の円城寺の山中で5:50に起床。まだ暗いので、まずはお湯を沸かしてコーヒーでもとクッカーに水を入れて加熱していたら、なんとJet Boilを転倒させてしまう大惨事。優雅にコーヒーどころではなく、慌ててシュラフやその他の機材を外に干す羽目になった。

 テントの中でゆっくり過ごす選択肢がなくなったのでやむなく撤収開始。7:13に行動を開始した。

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 まずは昨日も登った岩倉山山頂に行くが、太陽が顔を覗かせる気配はない。岡山県の中心のモニュメントや公園を経て、円城寺に戻る道を進む。

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いわくら公園の岡山県中心標

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円城には円城寺以外に地蔵院も

 本宮山地蔵院、円城寺を経由して、7:55に県道372号線に戻って東に進む。8:02に国道429号線との交差点に到着し、コーナーにある道の駅かもがわ円城に立ち寄る。

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円城寺から県道372号線に復帰

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県道372号線と国道429号線の交わるところに道の駅

 今日は行程に余裕がありそうなので、休憩室でコーヒーを淹れ、昨日焼き屋という頑固そうなベーカリーで購入した全粒粉で作った葡萄パンの朝ごはんとする。

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道の駅では朝食をとりながら1時間ほど休憩

 9:15に道の駅を出て行動を再開し、国道429号線を横切って1車線に狭くなった県道372号線をのんびりと進む。町道の掃除をしていた男性と挨拶を交わしたら、この先の本山寺には必ず立ち寄るようにと、強く推された。

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県道372号線が続く

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 県道372号線は自動車の通行はほとんどないが、舗装された良道。眺めもまずまずだが、素晴らしいというほどではない。

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県道とは思えない狭い道だが、よく手入れされている

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景色もさほど良くはないが、悪くもない

 このままではあまりに早く今日の行程が終わってしまいそうなので、9:57に林道日山谷線に寄り道して、日山ダムに立ち寄ってみた。一艘の釣り船で男性が竿を振っていた。静かだった。

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日山ダムに立ち寄った

 10:43に県道372号線は国道484号線に突き当たり、ここから国道を左折して北に向かう。

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国道484号線を北に進む

 最初は2車線の道路だったが、5分ほど歩いた山の神峠からは1車線となる。国道とは思えないほど交通量は少ない。

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山の神峠

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国道も狭い道に変わる

 11:10に道路脇に不思議な店を発見。革製品を製作、販売している店だった。こんな所でよく営業が成り立つものだと感心。

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道路脇にNap Villageという小学校の廃校を改造した店舗

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その横に不思議な店舗

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皮革の専門店だった

 11:24に岡山市境を越えて岡山市北区となる。市町村合併を重ねて、ここまで岡山市編入されたのだと思うが、岡山市にある岡山駅から特急で30分、備中高梁駅からバスで1時間、そこから1日歩いてふたたび岡山市に入るとは思わなかった。位置関係がわからなくなる。

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え?岡山市なの?

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 岡山市に入ってから道路は2車線になったが、歩道はない。交通量が少ないため、さほど気にはならないが。小玉川に沿って、緩い下り道を進む。

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 12:40に久具集落のカフェ前を通過。旭川が見えてきた。

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入ろうかどうしようか迷ったカフェ

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旭川

 旭川に沿って下流に進む。12:50に八幡橋を通過して八幡橋歩道橋を渡る。ちょうど旭川橋梁を津山線が通過した。

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八幡橋

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八幡橋下流の八幡歩道橋で対岸に渡る

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川の土手にはフキノトウ

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JR津山線旭川橋梁

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ちょうど津山線が通りかかった

 ここでいったん中国自然歩道を離脱して、沈下橋を渡って13:10に八幡温泉に到着。たっぷり1時間掛け流しの温泉を堪能した。

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幸福橋を渡ってたけべ八幡温泉に向かう

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温泉を1時間堪能

 14:10に行動再開し、川沿いをのんびり歩いて中国自然歩道に復帰し、14:45に福渡の町並みから福渡駅に向かい、14:51に行動終了。福岡への帰途についた。

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福渡の市街地

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2022年3月13日 中国自然歩道39日目 岡山県加賀郡吉備中央町円城寺〜岡山市北区建部町福渡 曇り 20/7℃ 行動距離18.7km 行動時間7:38 獲得高度404m 32923歩

復路交通: 福渡15:18津山線-岡山16:02/16:23山陽新幹線のぞみ-博多18:30