とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2021年9月12日 九州自然歩道117日目 大分県中津市耶馬溪町山移~中津市本耶馬渓町青の洞門 羅漢寺の鐘を撞いたら心が浄化されるか?

 本日は耶馬溪ダムスポーツ公園で5:00に起床。静かで快適な一夜だった。すぐそばの山移川の清流で顔を洗い、6:00にスタート。

f:id:nayutakun:20210915201225j:plain

耶馬溪ダムスポーツ公園

f:id:nayutakun:20210915201242j:plain

山移川

 2.5kmほど県道28号線を引き返して、九州自然歩道への分岐点まで復帰。鼻環(はなぐり、鼻繰とも)峠に向かう舗装路をしばらく上る。

f:id:nayutakun:20210915201308j:plain

九州自然歩道への分岐点まで引き返す

f:id:nayutakun:20210915201330j:plain

鼻環峠への道を登る

 6:44から山道に入るが、大名も歩いたという玖珠街道だけあって、整備状況はとてもよい。鼻環峠は難なく越えて舗装路に出た。峠にはゴミ箱が設置してあったが、おそらく中身を回収する人はいないだろう。とても捨てる気分にはなれなかった。

f:id:nayutakun:20210915201425j:plain

鼻環峠への山道に折れるところの標識

f:id:nayutakun:20210915201511j:plain

峠への道は整備良好

f:id:nayutakun:20210915201528j:plain

ゴミ箱が設置してあるがとても捨てられない。

f:id:nayutakun:20210915201601j:plain

ほどなく舗装路に出る

 峠を過ぎてからは、しばらく雲海を眺めながら舗装路を歩く。7:45から左折して山道に入ると、途中からはわりとヘビーな藪漕ぎ。このところ整備状態の良い道ばかり歩いていたので、久しぶりに九州自然歩道を歩いているという気持ちになってきた。

f:id:nayutakun:20210915201635j:plain

雲海に浮かぶ山の姿を眺めながら歩く

f:id:nayutakun:20210915201719j:plain

コンクリート舗装の山道に進むが

f:id:nayutakun:20210915201745j:plain

久しぶりの本格的な藪漕ぎ

f:id:nayutakun:20210915201811j:plain

途中でコースが不明瞭なところもある

 藪漕ぎもほどなく終えて舗装路に出た。直入畑(のりはた)の集落には妖精の広場という怪しげな雰囲気の農園があった。

f:id:nayutakun:20210915201853j:plain

直入畑集落の舗装路に出た

f:id:nayutakun:20210915201910j:plain

妖精の広場ですか

 舗装路を北に進み9:07に木ノ子の集落に到着。しばらく小休止。9:20から行動を再開し、木ノ子集落から東に進んで城井峠に向かう。

f:id:nayutakun:20210915201942j:plain

木ノ子の集会場

f:id:nayutakun:20210915202008j:plain

木ノ子集落から東の城井峠に進む

 城井峠への道程も藪漕ぎが続く。しかし、かつては多くの人が行き交う街道であったようで、幅の広い木道が残っているところもある。足下を見ながら登っていると蹄鉄が落ちていた。かつてここを行き交った馬から落ちたものだろうか。城井峠はなんとか九州自然歩道のオリジナルコースと思われるルートをクリアできた。

f:id:nayutakun:20210915202048j:plain

すぐに藪漕ぎがはじまる

f:id:nayutakun:20210915202108j:plain

ところどころ街道らしき跡も残る

f:id:nayutakun:20210915202132j:plain

足下に蹄鉄を見つけてビックリ

f:id:nayutakun:20210915202206j:plain

なんとか城井峠をクリア

f:id:nayutakun:20210915202227j:plain

下りも油断ならないが

 しばらく下ると幅の広い林道にたどり着き、コンクリート舗装路に変わると正面にメサが見えてきた。10:23に道祖原集落の中心を走る国道500号線に出た。

f:id:nayutakun:20210915202255j:plain

ほどなく快適な林道にたどり着く

f:id:nayutakun:20210915202320j:plain

正面には独特なメサが現れる

f:id:nayutakun:20210915202409j:plain

長野集落を通過

f:id:nayutakun:20210915202429j:plain

道祖原集落からほんの少し国道を進む

 すぐに国道を離れて右岸を進み、洞鳴(どうめき)瀑布を経て、11:00に羅漢寺門前に到着。

f:id:nayutakun:20210915202524j:plain

すぐに国道を離れて跡田川の右岸を歩き始める

f:id:nayutakun:20210915202615j:plain

前方に怪しい形の岩山が現れた

f:id:nayutakun:20210915202652j:plain

このトンネルをくぐれば羅漢寺の門前に着く

 このままトンネルをくぐって山門から羅漢寺に進んでもよいのだが、せっかくなので旧参道を経由して進むことにした。この参道は鎖場もあるなかなか眺めの良いルート。ザックが岩に引っかかって危ないが、腰をかがめてなんとか通過。スリリングな参道だった。

f:id:nayutakun:20210915202738j:plain

トンネルの手前から古羅漢に進む

f:id:nayutakun:20210915202809j:plain

快適な山道と思いきや

f:id:nayutakun:20210915202835j:plain

なかなか攻めた山道だった

f:id:nayutakun:20210915202858j:plain

油断するとザックが引っかかりそうな鎖場もある

f:id:nayutakun:20210915202938j:plain

眺めは最高

f:id:nayutakun:20210915202956j:plain

 いったん山を降りて、羅漢寺への旧参道へと進む。苔むした石畳の参道が続く。山門から先は写真撮影禁止のためお見せできないが、本堂はとても雰囲気の良いところ。地獄箱に悩みを投函して鐘を一撞きして、心が浄化されたような気がした。しばらく登る必要があるが、ぜひお参りすべきと言っておこう。

f:id:nayutakun:20210915203019j:plain

ここが羅漢寺への旧参道入口

f:id:nayutakun:20210915203050j:plain

苔むした雰囲気の良い参道

f:id:nayutakun:20210915203110j:plain

リフトを使ってショートカットも可能

f:id:nayutakun:20210915203138j:plain

山門前の曼荼羅

f:id:nayutakun:20210915203200j:plain

山門から先は撮影禁止

 本堂ではゆっくり過ごして、13:00に門前まで下山。門前のお土産店で手打ち蕎麦の昼食を摂ったが、これがすばらしく美味だった。ご主人に聞いたところ、すぐ横の畑で栽培した蕎麦から作った粉で打ったとのこと。

f:id:nayutakun:20210915203259j:plain

石段を下り門前町

f:id:nayutakun:20210915203318j:plain

f:id:nayutakun:20210915203327j:plain

万千百園のとろろきつね蕎麦が美味しかった

 昼食後は13:35に行動再開。次の目標地である大平山を正面に見ながら、跡田川に沿って北に進む。

f:id:nayutakun:20210915203426j:plain

正面に大平山を望みながら跡田川沿いを進む

f:id:nayutakun:20210915203456j:plain

 山国川に架かる羅漢橋、跡田川の合流点に架かる犬走りという沈下橋を見ながら、山国川下流に向かって北に進む。

f:id:nayutakun:20210915203603j:plain

大正9年竣工の羅漢寺橋で山国川を渡る

f:id:nayutakun:20210915203642j:plain

f:id:nayutakun:20210915203654j:plain

山国川と跡田川の合流点には犬走りの沈下橋

 正面に見えてきたのは競秀峰という奇岩の連なる岩山。その下には羅漢寺の禅海によって彫られた青の洞門が走る。

f:id:nayutakun:20210915203759j:plain

競秀峰

f:id:nayutakun:20210915203826j:plain

競秀峰の裾の部分に青の洞門が彫られている

f:id:nayutakun:20210915203908j:plain

禅海手彫りの部分も残されている

f:id:nayutakun:20210915203936j:plain

 青の洞門を抜けた後は、観光案内所で一息ついていると、ぜひこの先の耶馬溪橋を見てきなさいと勧められた。耶馬渓橋は日本最長の8連の石橋。見事だった。

f:id:nayutakun:20210915203957j:plain

日本最長の石橋耶馬溪

 今日は耶馬溪の見どころをくまなく歩き、15:22に青の洞門バス停から帰途についた。

f:id:nayutakun:20210915204039j:plain

f:id:nayutakun:20210915204047j:plain

f:id:nayutakun:20210915204120j:plain

f:id:nayutakun:20210915204128j:plain九州自然歩道117日目 2021年9月12日 大分県中津市耶馬溪町山移~中津市本耶馬渓町青の洞門 曇り 25/21℃ 行動距離21.5km 行動時間9:16 35692歩

復路: 青の洞門15:24大分交通バス-中津駅15:48/16:04JRソニック40号-博多17:28