本日は耶馬溪ダムスポーツ公園で5:00に起床。静かで快適な一夜だった。すぐそばの山移川の清流で顔を洗い、6:00にスタート。
2.5kmほど県道28号線を引き返して、九州自然歩道への分岐点まで復帰。鼻環(はなぐり、鼻繰とも)峠に向かう舗装路をしばらく上る。
6:44から山道に入るが、大名も歩いたという玖珠街道だけあって、整備状況はとてもよい。鼻環峠は難なく越えて舗装路に出た。峠にはゴミ箱が設置してあったが、おそらく中身を回収する人はいないだろう。とても捨てる気分にはなれなかった。
峠を過ぎてからは、しばらく雲海を眺めながら舗装路を歩く。7:45から左折して山道に入ると、途中からはわりとヘビーな藪漕ぎ。このところ整備状態の良い道ばかり歩いていたので、久しぶりに九州自然歩道を歩いているという気持ちになってきた。
藪漕ぎもほどなく終えて舗装路に出た。直入畑(のりはた)の集落には妖精の広場という怪しげな雰囲気の農園があった。
舗装路を北に進み9:07に木ノ子の集落に到着。しばらく小休止。9:20から行動を再開し、木ノ子集落から東に進んで城井峠に向かう。
城井峠への道程も藪漕ぎが続く。しかし、かつては多くの人が行き交う街道であったようで、幅の広い木道が残っているところもある。足下を見ながら登っていると蹄鉄が落ちていた。かつてここを行き交った馬から落ちたものだろうか。城井峠はなんとか九州自然歩道のオリジナルコースと思われるルートをクリアできた。
しばらく下ると幅の広い林道にたどり着き、コンクリート舗装路に変わると正面にメサが見えてきた。10:23に道祖原集落の中心を走る国道500号線に出た。
すぐに国道を離れて右岸を進み、洞鳴(どうめき)瀑布を経て、11:00に羅漢寺門前に到着。
このままトンネルをくぐって山門から羅漢寺に進んでもよいのだが、せっかくなので旧参道を経由して進むことにした。この参道は鎖場もあるなかなか眺めの良いルート。ザックが岩に引っかかって危ないが、腰をかがめてなんとか通過。スリリングな参道だった。
いったん山を降りて、羅漢寺への旧参道へと進む。苔むした石畳の参道が続く。山門から先は写真撮影禁止のためお見せできないが、本堂はとても雰囲気の良いところ。地獄箱に悩みを投函して鐘を一撞きして、心が浄化されたような気がした。しばらく登る必要があるが、ぜひお参りすべきと言っておこう。
本堂ではゆっくり過ごして、13:00に門前まで下山。門前のお土産店で手打ち蕎麦の昼食を摂ったが、これがすばらしく美味だった。ご主人に聞いたところ、すぐ横の畑で栽培した蕎麦から作った粉で打ったとのこと。
昼食後は13:35に行動再開。次の目標地である大平山を正面に見ながら、跡田川に沿って北に進む。
山国川に架かる羅漢橋、跡田川の合流点に架かる犬走りという沈下橋を見ながら、山国川の下流に向かって北に進む。
正面に見えてきたのは競秀峰という奇岩の連なる岩山。その下には羅漢寺の禅海によって彫られた青の洞門が走る。
青の洞門を抜けた後は、観光案内所で一息ついていると、ぜひこの先の耶馬溪橋を見てきなさいと勧められた。耶馬渓橋は日本最長の8連の石橋。見事だった。
今日は耶馬溪の見どころをくまなく歩き、15:22に青の洞門バス停から帰途についた。
九州自然歩道117日目 2021年9月12日 大分県中津市耶馬溪町山移~中津市本耶馬渓町青の洞門 曇り 25/21℃ 行動距離21.5km 行動時間9:16 35692歩