本日の中国自然歩道トレッキングは、岡山県高梁市成羽からの再開。博多駅から7:15の新幹線に乗って8:57に岡山に到着。岡山からは伯備線の特急やくも5号に乗る。高梁川沿いに進む車窓風景がいい。前回の復路も同じ線路を走っていたが、外が暗くてこんなにきれいな風景だとは気がつかなかった。
特急やくもは定刻どおりの9:41に備中高梁駅に到着し、駅の1階にある高梁バスセンターから9:50の備北バスに乗って、10:07に成羽バス停に到着。
今日は歩行予定の距離は20kmにも満たないので、急ぐ必要はない。前回、バスの時間がなくて立ち寄れなかった成羽美術館をじっくり見学してから行動を開始することとした。
石垣の上に登るとコンクリート打ち放しの建物が目の前に聳える。人工的なイメージの強いコンクリートだが、周囲を水に囲まれているせいか、山の緑とも調和している。設計は安藤忠雄。いいね。
現代美術の特別展示が無料で見学できた。内部への採光もよく、安藤忠雄の作品らしい。ここはトイレもユニークで、見学に行ったらちょうど清掃中。清掃中の女性が気を遣ってくれて、掃除道具を片付けて撮影させてくれた。ついでに誰もいないからこちらもどうぞと、女性用にも案内してくれた。ここのトイレはインパクトがある。安藤忠雄もコメントを寄せている。
安藤忠雄ワールドを堪能してから、10:39に行動開始。美術館前の国道313号線を横切り、総門橋を渡って、10:47に前回のトレッキング離脱地点に到着。日差しが強くて、暑くなってきた。上着を脱いで、Tシャツ1枚になって歩き始める。
成羽川に沿った心地の良い道を進む。1kmほど歩いて、東町から山に向かって進む。
しばらくは勾配のある坂道を上り、11:31に鍋坂集落を通過したところから山道に進む。落ち葉は積もっているが、周囲の草刈りはしてあり、整備状態は良好。気温は11℃。汗が噴き出してきた。
2kmほど山道を進み、12:03に舗装路に合流した。舗装路を北に進み、12:09に原田集落を通過。その先を右に曲がって新城池に進む。
トラクターで田んぼの代掻きをしているおじさんがトラクターを停めて声をかけてきた。農業談義に話が弾む。美味しいピーネの選び方や、米作りのハイテク化のことなどなど、いろいろ最近の話題を教えてもらった。
30分ほども話し込んだだろうか。ようやく12:48に原田の先の三叉路を右折して高梁自然公園の看板を見て進む。この先で山中に再び入るようにEADASの地図は示しているが、取り付きが見つからず、舗装路を直進して13:00に高梁自然公園に到着。ここに中国自然歩道の説明板が建てられているので、舗装路直進で間違いはないようだ。
新城池では、子供連れが池でコイに餌やりをしている。よく餌付けされているようで、手で掴めそうなところまで近づいてくる。
新城池を眺めながら、カップラーメンとおにぎりの昼食とした。公園整備のおじさんがやってきて、キャンプ場は5〜11月だけが営業だよと教えてくれる。
昼食後のコーヒーを終えて、13:40に行動再開。新城池からは砂利道を進む。快適な道だったが突き当たりとなる。標識を探して13:58に深山八丈岩に到着。岩の上に立つと、下の集落の眺めが良い。
ここから石段の道を下り始める。奇岩がところどころにあるいい道だ、しばらく下ったところでGPSを確認すると、本来の道から50mほど東を進んでいる。しかし、石段の道の具合があまりに良く、方向は問題ないためそのまま下ることにした。14:21に舗装路と合流したところに中国自然歩道の説明板が立っていたことから、今回の道で正解のようだ。
ここからは自動車の頻繁に通る舗装路を下り始める。14:31に深法山金毘羅院に立ち寄るが門が閉ざされている。そのまま先に進み、井谷川沿いの散策路を下る。この道は心地よい。
14:41に井谷集落から舗装路を横切って左の散策路に進む。舗装路を外れれば自動車の通行は少なくなり快適。山中鹿介の胴塚を経て、15:03に国道313号線に合流。
国道は自動車の通行量が多く、うるさい。また歩道がない部分もあり、早く終わらせたい。15:17に山中鹿介の墓に手を合わせて先に進む。
15:21に落合橋から国道313号線を離れて直進して県道302号線に進む。交通量はぐっと減り、快適になる。右手には高梁川が流れ、眺めも快適。落合橋からは成羽川から高梁川に変わり、川の流れも逆向きで、今度は川の上流に向かって進むことになる。
川の向こうにループ橋が見えてきた。15:47に高梁大橋を渡って、高梁市街地に入る。静かな町中を進み、15:57に伯備線の踏切を越える。
この先は市街地の山の手を進むが、次々に寺院が現れる。まずは松連寺。次に薬師院、道源寺とお参りしながら先に進む。
この先の踏切で中国自然歩道を離れて庭園で有名な頼久寺に立ち寄る。16:48に到着したが受付の女性が快く庭園に迎え入れてくれた。こぢんまりとした整った庭園で、小堀遠州の初期の作品。縁側に腰を下ろして解説のテープを聴く。あの岩が鶴だといわれれば、そんな風に見えてきて、あのツツジが波だといわれれば、そうかなと頷いてしまう。
頼久寺を出てからは、日本の道百選に選ばれた高梁の市街地を歩く。かつて河川交通に使われていた高瀬舟が展示してあったが、意外と大きい。これで浅瀬が通過できたのか不思議に感じる。
落ち着いた街並みから、アーケードを通って17:29にホテルに到着して行動終了。まだ明るい。今日は晩ご飯に何を食べようか。
2022年2月26日 中国自然歩道34日目 岡山県高梁市成羽町成羽~高梁市栄町 晴れ 13/-5℃ 行動距離18.1km 行動時間6:49 獲得高度632m 36540歩
往路交通: 西新6:35福岡市営地下鉄-博多6:49/7:15山陽新幹線のぞみ6号-岡山8:57/9:05伯備線特急やくも5号-備中高梁9:41/9:50備北バス-成羽10:07