とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

自然歩道ウォーカーの休日 難所ヶ滝 福岡の氷瀑

 本日は自然歩道トレッキングを諸事情にてお休み。この土曜1日の予定が空いたため、福岡市の南の三郡山系にある難所ヶ滝に行ってみることにした。まだ行ったことはないのだが、ここは寒波が襲来したときは氷瀑を見ることができることで知られている。このところ寒い日が続いているので、運が良ければ氷柱の滝が見られるかもしれない。

 西新から地下鉄に乗り、千代県庁口西鉄バスに乗り換えて、終点の障子岳バス停に到着したのは8:41。すぐに行動開始。

 民家の並ぶ舗装路を南に進み、福岡刑務所の入口を通過して9:02に河原谷登山口に到着。広い駐車場はほぼ満車。道路には登山者が溢れている。きっとみんな難所ヶ滝を目当てに集まったのだろう。

登山口の最後の自販機

広い駐車場がある

 池をグルリと迂回して、登山道に入る。滝からすでに下ってきた二人組の男性と挨拶を交わす。しっかり凍っていたと教えてくれる。

池を迂回して登山道に進む

先行者から滝は氷結しているが、激混みだとの情報をもらう

道標は頻繁に出てくる

 登山道には人が多い。みな自分よりよっぽどしっかりした装備を身につけている。10人近い大きなグループが前を歩いている。脇に避けてアイゼンをつけ始めた。このチャンスに先に行かせてもらった。

 道はほぼ真っ直ぐ。雪の上の踏み跡がしっかりついているので間違えることはない。先を行く人たちがアイゼンで雪を踏み付けてくれているためか、まだアイゼンなしでも滑らない。どのあたりでアイゼンを付けようかと迷っているうち、10:07に難所ヶ滝に到着した。

いつアイゼンを装着しようか迷っているうちに着いてしまった

 落差50mほどの滝が見事に凍りついて、光を受けて輝いている。九州でこんな光景が見られるとは驚きだ。氷河期の世界に飛び込んだよう。

 滝の上の方まで登ってみた。巨大な氷柱が手の届くところにある。当たり前だが、その冷たさに驚く。

 次から次へと人が滝に向かって上って来る。このまま戻ると、帰りの下り道は大渋滞になりそうだ。こうなったら、このまま三郡山系の稜線まで上って、稜線を西に宝満山まで進み、太宰府から帰る方が良さそうだ。

稜線への道を進む

 難所ヶ滝から稜線までの高度差は150mほど。同じように考えた人が何人かはいるようで、雪の上に踏み跡がある。雪に覆われた静かな道を進む。勾配はそれほどでもなく、アイゼンなしでも滑らない。ときおり見える青空と雪のコントラストを楽しみながら、10:40に稜線に到着した。

ときおり青い空が見える

稜線に到着

 稜線の道は九州自然歩道のコース。すでにこの道は2019年10月27日に歩いている。そのときには広葉樹に囲まれた心地よい道だと思ったが、今回はほとんど落葉し、雪景色が枯山水のように美しい。ヤドリギが風に揺れているのも一興。

くるぶしほどの積雪

快適!!!

 積雪はくるぶしほど。仏頂山(868m)を経て、11:19に宝満山(829m)に到着。風が直接吹き付ける頂上は寒い。気温は-5℃。

ちょっとした鎖場

宝満山頂上の巨石

竈門神社上宮

 北風を避けるために上宮の裏手に回り、お湯を沸かしてカップ麺とおにぎりの昼食。食後はコーヒー。美味しいが寒い。

 12:01に宝満山から下山開始。下りは上りよりも滑りやすいので、歩き始める前にチェーンスパイクを装着。登ってくる人の中にはスニーカーの人もいるがかなり危険。目の前で女性が斜面に滑り落ちそうになった。難所ヶ滝ではほとんどの人がアイゼンを装着していたが、宝満山はもっとカジュアルな山だ。

袖すり岩

百段ガンギ

 12:43に3合目でアイゼンを脱着する。青空が見える。たしかにこんな状況ならばアイゼンなしで登ってきた気持ちもわかる。

3合目まで来ると雪はない

 石段の続く急な登山道を下り、13:18に竈門神社に到着。ここで行動を終えることにする。

最後の石段

竈門神社

手水も凍る

 せっかくなので、太宰府天満宮にお参りして、二日市温泉の熱いお湯に浸かってから、家に帰ろう。

太宰府天満宮にお参り

菅原道真を追って京都から飛んできたという飛び梅も綻び始めていた

隈研吾設計のスターバックス太宰府

まほろばの雰囲気を醸し出す西鉄太宰府駅

二日市温泉博多湯

晩ご飯は二日市の人気店で

キーマカレー大盛り野菜ヒレカツトッピング

JR二日市駅から帰途につく


2023年1月28日 福岡県糟屋郡宇美町障子岳〜難所ヶ滝〜仏頂山~宝満山太宰府市竈門神社 曇りときどき雪 3/-1℃ 行動距離8.7km 行動時間4:34 獲得高度843m 20909歩 行動中飲水量150ml 

往路交通:西新7:41福岡市営地下鉄千代県庁口7:53/7:57西鉄バス34番障子岳行-障子岳8:41

復路交通:内山13:50太宰府市コミュニティバスまほろば号-太宰府14:00/14:33-西鉄二日市14:40/JR二日市17:50-博多18:20