本日の自然歩道トレッキングは中国自然歩道山陰ルート。1月15日以来、3か月ぶりの鳥取県となる。
福岡から鳥取県の交通アクセスは悪いため、金曜の仕事を終えてから新幹線、特急と乗り換えて、鳥取県米子市に前泊。米子駅前にはいくつもホテルがあるので、宿泊は問題なし。
さてトレッキング当日の今朝は4:30に起床。シャワーを浴びて目を覚ます。天気予報は午後から回復を示している。6:30から朝食をいただいて、米子駅前のバス乗り場に向かう。
米子駅前から7:03のバスに乗ってトレッキング再開地の皆生温泉観光センターには7:23に到着。
今のところ雨は降っていないが、昨夜から今朝まで降っていた雨のために道路は濡れており、風が冷たい。皆生温泉を東に進み、風雅という名の気になる旅館、目的のわからない道路脇の構造物、浄化センター、市民プールなどを通過して、1月15日に中国自然歩道を離脱した地点の日野川河口に7:42に到着。正面に見えるはずの大山は残念ながら雲の中。
しばらくは日野川の堤防の上の舗装路を南に進む。皆生大橋手前では日野川河川敷に下りて橋梁の下を通過。ここからはそのまま自動車の通らない河川敷を歩く。このほうが快適。
車を停めて釣りの準備をしている男性が2名。ルアー釣りのようだが、竿が長く、ちょっと大物狙いのよう。気になって尋ねてみると、サクラマス狙いだという。日野川には遡上してくるとのこと。滅多に釣れないけどと。
河川敷では少年野球の子供たちが練習している。川向こうでは王子製紙の工場の煙突が盛んに煙を吐き出している。王子製紙といえばバカラだったよな、とか考えながら歩く。ときおり雨がパラパラと降ってくるが、雨具を装着するほどではない。
川沿いに車尾堰流砂量観測施設と書かれた金属性の箱が設置してある。どんな仕組みで流砂を計測しているのか気になる。たしかに日野川は河口が砂でほとんど埋まっており、流砂は問題になりそう。かつて上流域で行われていた砂鉄の採集の鉄穴流し(かんなながし)の影響だとか、どこかで見たような気がするが本当だろうか?
8:15に新日野橋、日野橋、山陰本線鉄橋と3つの橋を立て続けに通過する。日野橋を潜り抜けている時に踏切の警報音が聞こえてきた。鉄橋をちょうど特急やくもが通過して行った。今日はいいことがありそうだ。クラシカルな車体が日野川を越えていく。
この先では、日野川は西の法勝寺川と分岐している。中国自然歩道は法勝寺に沿って進んでいく。伯耆橋で法勝寺川を渡り、日野川に向かって進む。右には浄水場なのか、大きなタンクがいくつか並んでいる。
気温が上がってきて汗ばんできた。米子大橋を通過したところでダウンジャケットを脱いだ。直後にまた雨が降ってきた。西の空には青い雲間が見えるのだが。
自動車通行不可の河川管理道路を気持ちよく歩く。自動車通行不可とは書いてあるが、自動車は時々平気で走ってくる。正面には大山が頭を雲に隠しながら見えてきた。もう少しで頂上まで見えてきそうだ。
9:15に八幡橋で日野川の東岸に渡る。丁寧に境内の手入れをされた八幡神社にお参りして、先に進む。
しばらく東八幡集落の家並み、田畠の中を進む。9:42に山陰本線の踏切を越えたら、すぐ先の新河岡橋から左折して、佐陀川に沿って進む。川にはカモが浮かび、川沿いに並んだ住宅を見ながら歩く。のんびりしたいい町だ。水面と家の基礎の高さが近いので、増水時のことは気にかかるが。
9:57に米子自動車道の下をくぐり、その先の尾高集落を進む。大神山神社に参拝。なかなか立派な神社だ。ここは大山の大神山神社とつながりがあるのか?尾高集落で右折したあとは、大山に向かってまっすぐ進む。
10:22に尾高城跡に立ち寄る。男性が草刈りをして、綺麗に整備中。その先では岡成集落の中を進んで、岡成池に立ち寄る。東屋と芝生の広い平坦地があり、休憩には最適。飲料水を飲みながら小休止。池の向こうに大山が見えてきた。頂上までようやく顔を出した大山は、8合目ぐらいから上は雪が残っているようだ。
行動再開後は集落のはずれの岡成神社にお参りし、さらに舗装路をまっすぐ進む。自衛隊車両が停めてある基地を通過した先では、道路脇に車がちらほら停まっている。山菜摘みのようだ。手には、野蒜、蕨が見える。
11:20に広域農道が右にカーブするところを直進し、県道の赤い高架下を通過する。精進川にかかる赤松橋を越えて、11:50に米子市から大山町に入る。坂を登った先は赤松集落。集落の先の赤松池で昼食休憩。ここには芝生の広場に加えて、トイレ、ベンチ、東屋があり、休憩には最適。カップ麺とおにぎりの昼食とする。
赤松池では1時間近くのんびりと過ごし、13:00に行動再開。上りの舗装路を進んで、県道と交差。まっすぐ進んで、明間集落に到着。集落の中で左折して、1kmほど広葉樹に囲まれた快適な道を進む。
13:39に籠立橋バス停で二車線の県道に合流する。500mほど自動車のさかんに通る県道を進んで、大山レークホテル方面に左折。300mほど進んで、13:50から中国自然歩道の説明版から右手の山道に進む。
最初はゴロゴロした石の道だったが、しだいに赤松と広葉樹に囲まれた松葉の敷き詰められたクッションの良い道に変わる。次いで笹に囲まれた道となる。よく手入れされた道だ。30分ほど山道歩きを楽しんだのち、県道にふたたび合流。
14:30に県道の大山寺別れ地蔵を通過して、大山ナショナルパークセンターに到着して小休止。予定した行程はここで終わりだが、まだ時間は早い。中国自然歩道の支線の大山寺周辺を歩いてみよう。
大山寺の集落を通過して、夏山登山道から登り始める。中国自然歩道の指導標を見ながら、僧兵コースという周回コースを歩く。円流院、阿弥陀堂と通過し、15:30に大山寺にお参り。
次いで、金門、大神山神社奥宮と進んで、お里の松から雄大な大山の全景を眺める。ようやく雲が晴れ、弥山、剣ヶ峰、三鈷峰と雪で化粧を施された頂上を眺めることができた。
16:12に寂静山に至り、中の原スキー場まで下ったのちに、16:44に再び大山寺の集落に戻って行動終了。今日は大山寺の旅館に宿泊。
ジンギスカンの夕食美味し。
2023年4月8日 中国自然歩道76日目(通算241日) 鳥取県米子市皆生温泉〜西伯郡大山町大山寺 曇り 10/6℃ 行動距離32.4km 行動時間9:16 獲得高度1201m 48108歩 行動中飲水量500ml
往路交通:西新19:01福岡市営地下鉄-博多19:14/19:30新幹線のぞみ270号-岡山21:12/21:20特急やくも29号-米子23:32 米子前泊