本日は大山寺の旅館で目を覚ます。しばらくのんびりした後、風呂を浴びる。大きな湯船で手足を伸ばす。気持ちがいい。目が覚める。
7:00から朝食をいただく。自家製の味噌の味噌汁が美味い。フキノトウの味噌も美味い。魚はノドグロ。7:37にお弁当を受け取って行動開始。
7:45に大山夏山登山道から登り始める。前にも後にも人が見える。人気の山だ。最初は石段、次いで木段と、整備状況は最上級。ときおり下りの人ともすれ違う。御来光を見に上った後だろうか。
8:36に5合目を通過。このあたりから稜線に入り、周囲も開けてくる。標高は1200mを越え、だんだん登山道の周囲の雪が増えてきた。
行者谷分かれを通過し、8:52に6合目に到着。ここにはりっぱな避難小屋がある。大山の北壁を見渡せる眺望がいいため、何人かが腰を下ろしている。自分もザックを下ろして水分補給。
標高が1300mを越えたここから上は雪が多そう。だいたい同じペースで上がってきた男性にアイゼンをつけるか聞いてみた。すぐ出せるようにして、行けるところまで行くとの返事。右にならう。
6合目から先はコース上の雪が増えてきたが、先行者がステップを切ってくれているため、問題なく登って行ける。
9:09に7合目を通過。大山の北壁が迫って来た。迫力がある。標高は1500mを越えてきた。
9:28に8合目を通過。ここからは環境保護のため、木道となる。周囲には背の低い緑のキャラボク。石室との分岐を過ぎてほどなく9合目を通過し、9:45に大山頂上(弥山、1709m)に到着。
頂上からの景色は雄大。じっくり楽しみたいが、風が強く寒い。気温は1℃。半袖Tシャツの上に急いでダウンジャケットを羽織る。
ダウンを着たら余裕ができた。東の剣ヶ峰を眺める。今立っている頂上より剣ヶ峰は1729mと高いのだが、危険箇所があるため現在は立ち入り禁止。弥山が暫定最高峰とされている。剣ヶ峰を見ながらコーヒーを啜る。美味し。
しばらく山頂で過ごした後、大山頂上避難小屋に立ち寄ってみる。広い避難小屋で2階もある。50人ぐらい滞在できそうだ。地元の方々が手をかけてくれているのだろうな。感謝。
下山は石室経由のダイセンキャラボク純林に回り道。木道で保護されたキャラボクの間を歩き、石室を経て、10:35に8合目あたりで登山道に復帰。
雪は下りのほうが滑りやすい。後ろに体重をかけてしまうとツルリと滑る。何度か尻餅をつきながら11:07に6合目に到着。その先の行者谷別れからは、稜線の夏山登山道から別れて行者谷に下る。
行者谷登山道はブナに囲まれた美しいコース。夏山登山道よりも歩く人が少ないようで、ときおり倒木があるが、整備状況は良い。ブナの間から大山北壁がグッと迫ってくる。
11:46に元谷に到着。ここは北壁を真っ正面から眺められる最高のポイント。ここを素通りするのは惜しい。せっかくなので、絶景を見ながら昼食をとることにした。旅館で作ってもらった田部井巻というおにぎりを開け、お湯を沸かしてとうふの味噌汁を準備。美味し。食後にはカフェオレ。また美味し。
絶景と食事を楽しんだ後、12:20に行動再開。大山から流れ出る清水とともに山を下る。
昨日にも参拝した大山神神社奥宮に再びお参り。石段を下っていると、とりわけ綺麗な燈籠が目に付く。昨日の話なのだが、参道の燈籠を熱心に磨いている上品な女性がいた。雰囲気からするとお寺の方ではなさそう。声をかけてみたら、この石灯籠を奉納された方だという。訪れるたびに自分の奉納した燈籠が汚れているのを見て、磨いているそうだ。奉納させていただいた者の務めだと言う。そこまでしますか?この女性は神か?菩薩か?思わず拝んでしまった。これが今回の大山歩きで一番印象に残った出来事。
後ろ向き門をくぐって、次は大山寺にお参り。参道を下り、13:24に大山寺集落の中心地に到着して行動終了。米子行きのバスの出発時間は15:20で、たっぷりと時間がある。温泉にでも浸かってから帰ろうか。
2023年4月9日 中国自然歩道77日目(通算242日) 鳥取県西伯郡大山町大山 晴れ 9/-3℃ 行動距離7.7km 行動時間5:46 獲得高度1001m 21228歩 行動中飲水量500ml
復路交通:大山寺15:20日本交通-米子16:12/16:26特急やくも24号-岡山18:39/18:48新幹線のぞみ-博多20:30