とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

TJAR歩いてみた 2日目 馬場島荘〜早月小屋 日本三大急坂の早月尾根を登る

 本日は剱岳早月尾根の麓にある馬場島荘で5:00に目を覚ました。外は雨。

馬場島荘

今日も雨

 とりあえずひと風呂浴びて、近辺を散歩。昨日の馬場島荘の宿泊は、自分以外はすべてキャンセルだったよう。線状降水帯の発生した剱岳に登ろうという物好きはなかなかいないようだ。隣接するキャンプ場にも人はいない。

馬場島野営場

 7:30から朝食。雨が強く降ってきた。馬場島荘の管理人さんと、1日停滞するか早月小屋まで登るか相談する。今晩の部屋は空いているから、ギリギリまで考えていいと優しい言葉。できれば天気の回復次第、早月小屋まで登っておくと土日の混雑時間帯に難所の通過は避けられそうなので、多少濡れるのは覚悟のうえで先に進んでおきたい。

朝から心のこもった食事

 雨は小雨に変わってきた。9:20まで粘って天気予報を見ると、概況が好転。17:00ぐらいまではまとまった雨はなさそうだ。管理人さんにお礼を言って、10:06に行動開始。現在のところ、雨はポツリポツリと降る程度。

小雨となった

早月尾根に進む

 10:14に早月尾根登山道入り口にある「試練と憧れ」の石碑を通過。この言葉、本当にそのまんまなんだよな。

 登山道は樹林帯の急傾斜の山道。コースそのものは難しくはない。整備状況も良好。ときおりコース上に現れる立山スギの立派さに驚かされる。

登山口からは1ミリの猶予もなく上りが開始

高山スギの迎えるいい登山道

 順調に歩を進め、10:59に馬場島荘から1kmの標高1000mの標識を通過。

 11:55には標高1200mの標識のベンチで小休止。標高200mごとに標識が出てくるようだ。本来はこの辺りから剱岳の全容が見えるはずだが、依然として雲の中。北を振り返ると富山の街並みと富山湾が見える。

ここにわずかな平地

富山湾が見えてきた

 12:50には標高1400mの標識を通過。難しいコースではないのだが、急傾斜が続き、息を整えるタイミングがない。1時間で200mほどの標高を獲得しているが、標準コースタイムよりも遅れ始めた。

 13:23に標高1600m標識を通過し、その先でiPhoneの充電を兼ねて大休止。馬場島荘を出る前に用意した飲料水1000mlはこの時点で消費してしまった。

 14:43に標高1842mの広場で再び小休止。だんだん息が上がってきた。本日の目標の早月小屋は標高2200mの位置にあるので、まだまだ道のりは長そうだ。

 15:25に標高2000mのポイントを通過した先には小さな池がある。これは地図には出ていない。

ここに小さな池

 あと標高差200m。この辺りから鎖やロープ、金属ハシゴの配置が増えてくる。それほど難しいところではないが、丁寧に整備してくれている。

 16:18に丸山頂上の広場に到着。その先には赤い屋根が見える。早月小屋だ。

丸山の頂上から早月小屋が見えてきた

西の雲が厚くなってきた

 16:22に早月小屋に到着。小屋の玄関を開けて、キャンプサイトの申し込みをすると、営業は明日からだけど、素泊まりならばできるという。助かった。今にも雨の降り出しそうなこの状況で泊まらせてもらわない手はない。

早月小屋

隣接してキャンプサイトもある

ここの部屋を使わせてもらった。すぐに雨が降り始めた。

窓からは富山湾と街の灯が見える

2023年7月14日 TJAR歩いてみた 2日目 富山県中新川郡上市町 馬場島荘〜上市町 早月小屋 雨のち曇り 19/13℃ 行動距離5.1km 行動時間6:15 獲得高度1480m 行動中飲水量1700ml 48667歩