本日はスゴ乗越のキャンプ場で3:00に起床。お湯を沸かして、カフェオレとクラッカーの朝食。周囲のテントからも目覚ましの音が聞こえ始めた。今日も天気が良さそうだ。ありがたい。
4:00に撤収開始。今日の行程は太郎平小屋までのコースタイム6時間ほどの短い距離なので、ダウンパンツや雨具などの機材を周囲の木に引っかけて、のんびりと乾かす。
6:16に行動を開始し、スゴ乗越小屋に挨拶してから薬師岳に向かう。小屋の周囲の樹林を抜けると、ハイマツと高山植物の花畑が続く。あまりに綺麗すぎて、先に進めない。左に黒部川の源流を眺め、山道の脇の溢れるような花の写真を撮りまくる。
のんびりペースでゆっくりした上り道を歩き、8:00にようやく間山(2585m)に到着。これまで歩いた剱岳から立山連峰が一望できる。さらには赤牛岳から、最終目的地が近い槍ヶ岳までもくっきりと見えてきた。
北薬師岳までまっすぐ稜線の道が続く。左の槍ヶ岳がだんだん大きく見えてくる。ガレ場の緩やかな上りが続く。ただし、どこまでもどこまでも果てしのないほど続いている大きな山体。
間山から1時間半ほど歩いてそろそろ北薬師岳だろうかと地図を確認したら、まだ標高2832mの中間ポイント。薬師岳は本当に山体が大きい。
さらに1時間ほど歩いて10:25に北薬師岳(2900m)に到着。長い上りだったが難所はなかった。たくさんの花が咲き、何羽もの雷鳥に出会い、そして人がいない、いい所だった。
ここからさらに稜線を伝い、薬師岳に進む。途中で北薬師岳にピストンで往復するという男性1人とすれ違う。トレランの姿で軽快に走ってきた。折立から1日で往復するというから、なかなかの健脚だ。
11:50に薬師岳(2920m)に到着。3人組の方が先に到着して、真新しいお社にお参りされていた。お社からはスギの香りがする。目の前には雄大な風景が広がる。しばしここで腰を下ろして休憩。なんだか涙が出てきた。
まだまだ稜線は続く。稜線の左には雪が残り、右の斜面からは雲が湧く風景が、朝からずっと続いている。
12:15に避難小屋(2889m)を通過してからは、ガレ場の下りを駆け降りる。12:30に薬師岳の肩にある薬師山荘(2701m)に到着してランチとした。気さくなおばちゃんが対応してくれた。カレーを頂いたが、時間をかけて煮込んだその味は最高に美味しかった。
薬師山荘からはふたたびガレ場の下り。ときどきライチョウがハイマツの間から顔を出す。子連れあり、単独行もあり。
13:30に薬師平に到着。ここもお花畑の美しい湿原。ここから先は谷川によって削られた道を下る。一部の山道は崩れている。足場の良いところで川に下り、冷たい水を手の平で掬って、久しぶりに顔を洗う。気持ちがいい。
下った先の広場が薬師峠。ここにはキャンプ場と売店があり、すでに5張りほどテントの設営を終えている。広々して気持ちがよさそうだ。
峠からは石畳で整備された道を丘の上までのんびりと歩く。またもやライチョウがのんびりと子連れで歩いている。
14:40に太郎平小屋に到着して行動終了。今日はモバイルバッテリーの充電のために予定された小屋泊。食事が楽しみだ。
2023年7月18日 TJAR歩いてみた 6日目 富山県富山市有峰 スゴ乗越〜薬師岳~富山県富山市 太郎平小屋 曇り 18/12℃ 行動距離8.7km 行動時間8:21 獲得高度826m 行動中飲水量1800ml 20468歩