本日は長崎に日帰り出張。14時過ぎに仕事を終え、夕方の新幹線の時間まで2時間ほど時間ができたので、すきま時間に長崎港界隈を散歩。
14:21に長崎駅を出発。長崎駅は昨年9月に開業したばかりの西九州新幹線を迎えた工事がいまだに盛ん。
長崎駅の西口(いなさ口、稲佐山に面した西口の愛称)の前にある出島メッセは2021年に竣工したばかりのコンベンションホール。直線に優るシャープなデザイン。日建設計と地元長崎の松林建築設計のジョイント。
長崎港に向かって国道202号線をくぐると長崎県庁舎。こちらも日建設計と地元の松林建築設計、池田設計のジョイントによる設計で2017年に竣工。
隣の長崎県警察本部庁舎の設計は山下設計・建友社設計・有馬建築設計事務所特定建設関連業務委託共同企業体。施工は鹿島建設。2017年11月に竣工している。長崎県庁とは設計者が異なっていると思えないほどデザインに統一感がある。
振り返ると、国道202号線を挟んだ反対にはアミュプラザ長崎。長崎ターミナルビルの一部であるが、大胆な壁面緑化が目立っている。設計は梓設計で2000年の竣工。
南の埠頭にはドラゴン・プロムナード。アメリカの建築家のMichael Rotondiと三菱地所設計の設計で、長崎くんちで諏訪神社に奉納される龍踊りをモチーフに作られたという。1998年に竣工しており、正式名称は長崎港上屋C棟。
埠頭の南には長崎港ターミナルビル。水平に設置された楕円塔に円錐台を逆さに突き刺したようなユニークなデザイン。設計は京都大学で教鞭を執っていた高松伸。1995年竣工。福岡にも彼のアグレッシブな作品があるので、設計者を確認したら合点がいった。
桟橋には観光丸と名付けられた3本マストの帆船が係留されている。かつての長崎海軍伝習所練習艦の名を持ったこの船は、当時の設計図をもとに外観と内装を復元した帆船で、現在は長崎港観覧クルーズに使われている。
この先、出島ワーフの飲食店の並ぶ通りを抜けて15:00に長崎県美術館に到着。設計は日本設計と隈研吾。2004年竣工。企画展は明後日からとのことで、地元に縁のある画家の作品を主体とした常設展を1時間ほどのんびり見学。
16:00に行動を再開し、国道499号線を北に進む。右手から国道202号線が市電とともに合流するあたりがかつての出島。こんな狭い壁に囲まれたエリアに居住していたのかと感じる。
この先の文明堂総本店に立ち寄る。戦後に建てられた建築物だが、江戸時代からここにあったかのような存在感がある。お土産のカステラを購入。
市電の走る国道202号線を北に進むと、右手には親和銀行大波止支店。親和銀行頭取北村徳太郎の信を得て佐世保の親和銀行本店の設計に携わっている白井晟一の作品。1963年竣工。
ほどなく長崎駅に到着してすきま散歩は終了。明日の仕事のために、16:43発のかもめ44号で福岡への帰途に着いた。
2023年10月12日 すきま散歩 長崎港界隈 晴れ 25/16℃ 行動距離5.3km 行動時間2:10 獲得高度72m 行動中飲水量0ml