とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

自然歩道ウォーカーの休日 直島散歩

瀬戸内海に浮かぶ直島。現代アートの聖地として有名になってきた。

 今週の自然歩道トレッキングは出張のためお休み。代わりに瀬戸内海に浮かぶアートの島、直島を一日かけてお散歩。

高松港から直島に向かうフェリー

瀬戸内に沈む夕日

フェリーの甲板にも 「夢の雲」 岩城典子

 8時前に宮浦港にある草間彌生の赤かぼちゃをスタート。海の駅を眺めながら宮浦地区のアート作品の直島銭湯、瀬戸内「 」資料館などを見て歩く。狭い路地までアートが溢れている。

① 赤かぼちゃ 草間彌生、2006年

赤かぼちゃの内部

前日夜に撮影した赤かぼちゃの内部

宮浦港のベンチもアート

② 海の駅「なおしま」 設計:妹島和世西沢立衛/SANAA、2006年 

海の駅の案内板もアート

③ 直島銭湯 I❤湯 大竹伸朗

前日夜に撮影したI❤湯。隠微な感じがいい。

集落の中にもアートがいっぱい

④ 瀬戸内「 」資料館/宮浦ギャラリー六区

 再び宮浦港に戻り、BUNRAKU PUPPET、直島パヴィリオンを堪能。

⑤ BUNRAKU PUPPET Jose de Guimaraes, 2006

前日夜に撮影したBUNRAKU PUPPET

⑥ 直島パヴィリオン 藤本壮介

前日夜に撮影した直島パヴィリオン

 ここからしばらくは住宅地の中を進み、次いで海岸沿いの上り坂。きれいな三角錐の大槌島の向こうに瀬戸大橋が見える。

大槌島の向こうに瀬戸大橋が見える

 9時過ぎには地中美術館チケットセンターに到着してしまった。美術館は10時開館。10時のチケットを予約してあるが、早く着き過ぎた。しばらく本を読んで過ごす。

地中美術館チケットセンター。ここで予約証を確認してチケットと交換。地中美術館の予約は必須。

地中美術館の前にはモネの睡蓮の池を模したような

 10時ちょうどに地中美術館に一番乗り。安藤忠雄設計の建物が素晴らしい。光の採り入れ方、空の切り取り方が美しい。

⑦ 地中美術館 設計:安藤忠雄

 地中美術館はエントランスとカフェ以外は地中に埋められている。棚田状の立体式塩田跡の地下に建設されていた時は露出していたのだが、その後、美術館自体を山の稜線に埋没しているから地中美術館だろう。いくつかの開口部からしか光が届かないため、安藤忠雄の光の芸術を楽しめる。

 館内に展示されているのは、Walter De Mariaが1点、James Turrellが3点、Claude Monet5点のみ。

 Walter De Mariaの大型作品の「Time/Timeless/No Time」(2004年)は、階段状の神殿のような空間。中に何があるかは言わずにおくが、中央に神が鎮座しているかのような存在を身体全体で感じる。上部からの光を採り入れた、安藤建築との融合作品とも感じる。

 James Turrellの3点は光そのものをテーマとした作品。これも詳細は伏せておくが、光の中を浮遊している感覚を味わい、おもわず足がすくんでしまった。

 Claude Monetは有名な睡蓮シリーズ5点が、部屋の壁を取り囲んでいる。とても贅沢な空間。

 いずれも素晴らしかったが、エントランス以外はいっさいの撮影が禁じられている。皆さんにお見せできないのが残念。

 地中美術館を後にして、11時に李禹煥(リ・ウファン)美術館を見学。

⑧ 李禹煥美術館 設計:安藤忠雄

 李禹煥美術館を出るとその前にはヴァレー・ギャラリー。草間彌生安藤忠雄のコラボレーションに圧倒された。

⑨ ナルシスの庭 草間彌生、1966/2022年 ヴァレー・ギャラリー

スラグブッダ88 小沢 剛、2006/2022年 ヴァレー・ギャラリー

文化大混浴 直島のためのプロジェクト 蔡國強

 12時にはベネッセハウスミュージアムに到着。比較的規模の大きな現代美術のギャラリーで、3階に分かれた展示を時間をかけて楽しんだ。

⑩ ベネッセハウスミュージアム 設計:安藤忠雄

 ベネッセハウスミュージアムを出て海辺に進み、シーサイドギャラリーの数点の作品を見る。

 ベネッセハウスのビーチ、テラスのホテルの前にはベネッセ・アートサイト。

ベネッセハウスのビーチ、テラスホテル

会話 Niki de Saint Phalle, 1991

象 Niki de Saint Phalle, 1991

らくだ Niki de Saint Phalle, 1991

かえると猫 Karel Appel, 1990

 その先には有名な黄色いかぼちゃ。午後1時に到着。観光客が列をなして写真の順番を待っている。

南瓜 草間彌生 2022年

 ここからまたアップダウンのある舗装路を歩いて、1時半に直島港。ターミナルもアート。

琴弾地(ごたんじ)海水浴場の鳥居

琴弾地池に浮かぶ蓮の花

積浦(つむうら)の美しい浜辺を眺めながら進む

途中のパン トコリに立ち寄る

本村(ほんむら)にある直島港

⑭ 直島港ターミナル 設計:SANAA(妹島和代+西沢立衛)、2016年

 本村地区では家プロジェクトの護王神社、角屋、碁会所、水などと、ANDO MUSIUM。しかし、圧巻だったのは三分一博志の直島ホール。

本村の狭い路地を抜ける

丘の上に進む

⑮ 家プロジェクト 護王神社 設計:杉本博司、2002年

⑮ 家プロジェクト 角屋 宮島達男

本村の町並み

極楽寺本堂

⑮ ANDO MUSEUM

ANDO MUSEUM

安藤忠雄出世作として知られる住吉の長屋の模型が展示されている

⑮ 家プロジェクト 南寺 設計:安藤忠雄

⑮ 家プロジェクト 碁会所 須田悦弘、2006年

⑮ The Naoshima Plan 水 三分一博志

⑯ 直島ホール 設計:三分一博志、2015年

⑯ 直島町役場 設計:石井和紘、1983年

⑯ 家プロジェクト はいしゃ 大竹伸朗、2006年

 本村地区からは2kmほどの道のりをのんびり歩いて3時過ぎには直島銭湯I❤️湯に到着。ここで行動終了とし、アート作品である銭湯で汗を流す。

県道256号線沿いには学校

宮浦地区のI❤湯で汗を流す

フェリーで岡山県宇野港に向かう

JR宇野駅もアートな駅だった

2023年5月28日 自然歩道ウォーカーの休日 直島散歩 曇り 26/18℃

行動距離15.4km 行動時間7:13 獲得高度413m 26012歩 行動中飲水量500ml