とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

中国自然歩道85日目/近畿自然歩道11日目(通算257日) 鳥取県岩美町大岩〜兵庫県新温泉町諸寄 この海の美しさを言葉で表現するのは難しい

 今回の3連休は久しぶりに中国自然歩道の続きを歩く。

博多から新幹線

姫路で乗り換え

姫路からはスーパーはくとに乗車

姫路からは山陽本線智頭急行智頭線因美線山陰本線と経由して鳥取に向かうスーパーはくとは不思議な運命の列車

 木曜の夜から鳥取市内に前泊。前回の訪問時に気になっていたちゃんぽん店で夕食。めずらしい白湯スープのちゃんぽんが芸術的な美味さ。

白湯スープのちゃんぽんは衝撃的な美味さ

 本日は4:30に起床。シャワーを浴びて鳥取駅に向かう。

 駅前のコンビニで朝食と昼食を購入して、5:23の山陰本線に乗車。5:41に大岩で下車して行動を開始する。

大岩駅に着いたときはまだ暗い

 真っ暗な県道328号線を西に進む。6:00に国道178号線に合流して、6:20に前回中国自然歩道を離脱した大谷海岸に到着した。

前回はこのあたりで中国自然歩道を離脱

大谷海岸

 漁港の中を進む。片流れ屋根の家が並ぶ不思議な光景。漁船ごとに漁具の管理のために使っているよう。

片流れ屋根の小屋は漁船ごとに漁具の管理などに使われているよう

 6:48に沓井大橋を渡って、県道27号線の網代港の脇を進む。

沓井大橋

網代

 網代港の先端から、7:10にトレッキングルートに進む。ここの指導標には中国近畿連絡自然歩道と書いてあった。

網代港の先からトレッキングルートに入る。ここは中国近畿連絡自然歩道。

 海沿いの断崖の上の道を進む。浦富(うらどめ)海岸の景色は素晴らしい。これまで歩いた道の中で、海の美しさは一番。海蝕洞門という琴柱のように空洞の開いた千貫松島はまるで海中の庭園。お殿様がこの松島を自宅の庭に移植できた者には銀千貫の褒美を取らせるといったことが千貫松島の由来とか。

いきなりの素晴らしい光景

千貫松島

 7:41に灯台を通過。この辺りが観音浦。コースの両側にはツワブキが咲き乱れている。

コースにはツワブキ

 7:53に網代休憩所で小休止して、海岸に向かって下っていく。鴨ケ磯海岸を通過。ここは満潮時は通過できなさそうだ。ここで出てきた指導標には「近畿自然歩道」。とうとう中国近畿連絡自然歩道は終わったようだ。

鴨ケ磯海岸

近畿自然歩道に変わった

 8:39に城原(しろわら)海岸を通過。海には菜種島が浮かぶ。この島は江戸時代に難破した船から流れ出た菜種が繁殖して、毎年菜の花が咲くことから菜種島と名付けられたとか。

城原海岸。この標識は少し無粋。

 海岸から階段を登り、県道155号線に復帰。城原展望所からは菜種島が見える。

ツワブキに囲まれた階段を上る

県道に上り着いた

 8:57に田後の集落を通過。ここは道幅が極端に狭い漁村。道幅は1mほど。火事になったら大変だ。

田後集落の家々は額を寄せるように建てられている

 9:02に田後港に到着。漁協前に自販機あり。ダイビングの方達が船上で準備している。海の中はきっと綺麗だろうな。

 9:19に荒砂神社に手を合わせてから、交通量の多い道路を離れて浦富(うらどめ)の浜辺を歩く。砂は硬く締まっていて歩きやすい。途中で幕末に整備された浦富御台場跡に立ち寄ったが、再度海辺に出て砂の上を歩いて東に進む。浦富海岸には飲食店や宿もある。

荒砂神社

浦富御台場

 10:00に山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館に立ち寄る。入場料無料の展示施設。山陰海岸ジオパークトレイルの地図をもらっておこうかと思ったが、荷物になる。止めた。

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館

ダイオウイカの標本が展示されていた

 学習館の横を抜けてトレイルに進む。ときおり海が見える快適な道。熊井浜に寄り道してみた。綺麗な小さなビーチ。二人の男女がテーブルを組み立てて椅子を並べ、ランチの準備をしているよう。プライベートビーチでランチの風情。

熊井浜。ビーチの端でテーブルの準備をしているお二人は幸せそうだった。

 岬の先端に向かって進み、龍神洞に行こうとしたが、途中でコースが崩落しており引き返した。

 11:27に大羽尾(おおはねお)集落に出た。ここも舗装路は歩かず浜辺を歩く。海にはロングボードのサーファーたちが浮かぶ。

 小羽尾、東浜と綺麗なビーチの砂浜を歩く。舗装路よりもこちらの方が数倍いい。ビーチの東に進むにつれてサーファーの数が増え、SUPの人もちらほら混じるようになった。

 12:10に陸上(くがみ)橋を渡って進み、県道256号線と合流。交通量はさほどでもないが、峠を攻めるバイクがけたたましい音を立てて往復している。

 岬の先端に近い東浜展望所で昼食とした。お湯を沸かし、蕎麦とおにぎり。食後には海を見ながらコーヒー。

 13:00に行動再開。すぐに兵庫県との県境を通過。思えば遠くに来たもんだ。七坂八峠古道の標識が道路脇に見える。

兵庫県に入る

 舗装路を歩き続ける。居組海岸が見えてきた。美しい砂浜の海水浴場とのんびりした漁港。

居組海岸

 街の中を通ると、道路の中央には融雪装置が設置してある。冬には雪が積もるのだろうなと、雪の街並みを想像してみる。

居組の市街地を歩く

融雪装置

 14:05に国道178号線に合流。このあたりには歩道はなく、交通量が多い。

県道178号線を進む

 14:13に穴見海岸の展望所に到着。国道沿いのこの展望所には自動車がたくさん停まっている。

穴見海岸

 この先は穴見トンネルを通過。穴見トンネル内には歩道があったが、トンネルを出ると歩道はなくなる。

穴見トンネル。旧道は土砂崩れで通行できなかった。

 さらに国道を歩き、次の釜屋トンネルは旧道が残っていたので回避して釜屋集落の中に進む。次の竿谷トンネルも回避して、この先で14:44に国道178号線に合流した。幸いここからは歩道がある。

釜屋市街地を抜ける

 町が見えてきた。ゴールの諸寄だ。諸寄トンネルも旧道の方に進み、諸寄港に立ち寄る。

諸寄漁港

 15:03に為世永(いよなが)神社にお参りし、諸寄の海沿いの道を先に進む。海岸をグルリと巡って、龍満寺、諸寄駅と見て、本日の行動を終えた。

為世永神社

龍満寺

諸寄駅

旅館の夕食美味し

2023年11月3日 中国自然歩道85日目/近畿自然歩道11日目(通算257日) 鳥取県岩美郡岩美町大岩〜兵庫県美方郡新温泉町諸寄 晴れ 26/13℃ 行動距離31.3km 行動時間10:07 獲得高度1092m 48127歩 行動中飲水量1200ml