本日は宿泊先の香住の旅館で目を覚ました。但馬地方にはカメムシが大発生。昨夜は部屋の中で3匹捕獲した。
コンビニで食料を調達して、香住駅から7:27の山陰本線に乗車。右側の窓に海を眺めながら7:38に餘部駅に到着。
旧餘部橋梁の痕跡や駅の周囲をひとわたり見学してから、橋梁の下にエレベーターで降りて7:52に行動開始。
少し山手に進んで新しい餘部鉄橋の全体を眺める。営業前のあまるべ道の駅を通り過ぎて、長谷川を五反畑橋で渡って、たかのすの森の道に進む。
山道はよく整備されている。8:32に餘部鉄橋を上から望むたかのす展望台に到着。ここから先も山道のコンディションは最高。かつては生活路として使われており、餘部駅ができる前は餘部の人はこの道や鉄橋を渡って隣の鎧駅まで歩いていたそうだ。
8:54に鎧(よろい)駅に着いた。現在は南のホーム一面しか使われていないが、地下道を通って北のホームに行くと、真っ青な鎧漁港が真下に見える。ベンチに腰を下ろして小休止。
9:10に行動再開し、鎧集落を起点とした県道166号線を進む。標高120mの峠を越えて9:30に餘部から来た県道4号線と合流する。
9:37に三田トンネルに入る。歩道がない。通過する5分ほどの間に10台ほどの自動車が通過。皆さん迷惑そうな顔をしていた。
歩道のない県道にはウンザリ。山陰海岸ジオパークトレイルの標識に従って、9:45に県道から左折して林道に進む。こちらの道のほうがはるかに快適。
途中で森林管理道船谷線が左に分かれる。山陰海岸ジオパークトレイルの表示は右に。この先も快適なコンクリート舗装路が続く。
10:18に道路は海に突き当たる。きれいな砂浜で、芝生のキャンプ場が整備されている。ここが三田浜海水浴場。
ジオパークトレイルは右に向かうが、左に少し進むと鉄砲島という気になる名の島がある。見てみよう。
畑の中の道を進んで程なく行き止まり。正面の島が鉄砲島だろうが、なんの変哲もない島だった。
せっかくなので、帰りは岬の山を登って帰ろう。標高差50mほどの山をのんびり上る。どうということのない小さな山だが、意外にはっきりと踏み跡が着いている。眺望がないこんな山に誰が上るのかと訝しんでいたら、道具一式を担いだ釣り人が左の崖からひょっこりと現れた。釣り人が通う道だったのだ。話を聞いたら、磯からヒラマサなどの青物を狙うベテランだった。
三田浜海水浴場に戻って、沖合に浮かぶ松島と弁天島を眺める。絵画のような光景だ、
このまま入り江に沿って進む。11:11に下浜流痕化石に到着。これは太古の河川の痕跡だとのこと。テーブルとベンチが据え付けてあるので、ここでラーメンとおにぎりの昼食。この光景が最高のおかず。食後のコーヒーもすこぶる美味い。
11:45に行動を再開。しばらく海を見ながら進んだが、矢田川河口から川に沿って左岸を進む。山陰本線の矢田川橋梁がいい味。せっかくなので、15分ほど待って列車が通過するのを見届けた。
12:40に油良(ゆら)橋を渡って右岸に進む。矢田川沿いの極上の道。山陰近畿自動車道油良高架橋の下を通過。
しばらく進んで13:04に大乗寺に到着。ここは別名応挙寺と呼ばれる円山応挙の多数の作品を所有することで知られている。観覧料を納めて30分以上案内して頂いた。残念ながら国宝の応挙の作品は損傷を避けるために保管庫に所蔵されて、見学できるのはデジタル複製品。それでも迫力は充分。
大乗寺を出た後は、応挙の散歩道をのんびりと北上。14:24に香住駅に到着して行動終了。
2023年11月5日 近畿自然歩道13日目(通算259日) 兵庫県美方郡香住町餘部〜香美町香住 晴れ 25/14℃ 行動距離17.0km 行動時間6:31 獲得高度619m 32914歩 行動中飲水量700ml
復路交通: 香住16:52はまかぜ6号-姫路18:59/19:22みずほ613号-博多21:22