本日は香住の宿で5:00に起床。窓の外から響いてくる雨音を聞き、雨対応のパッキングを整えて部屋を出た。玄関にはご主人が魔法瓶に入れたお湯を用意して待っていて、送り出してくれた。こんな早朝に。ありがたいが、わざわざ気の毒だったと感じてしまう。
5:50に宿を出発。6:35発の山陰本線に香住駅から乗車。乗客は5人ほど。
定刻の6:46に佐津駅に到着して行動開始。佐津の街並みを抜けて、佐津川を佐津川橋で越える。
7:02に県道11号線に合流し、東に進む。歩道はないが、交通量が少ないためそれほど問題はない。舗装路を進んで高度を上げていくが、潮騒が心地よく耳に響く。
しかし、県道を歩き始めてすぐにまとまった雨が降ってきた。道路沿いの駐車場に番屋があったため、逃げ込んでしばし雨宿り。雨音が聞こえるほどの強い雨。
しばらく様子を見ていたが、いっこうに雨は弱くならない。やむなく上下の雨具を装着し、機材をパッキングし直して7:50に行動を再開した。
雨に打たれながら県道を歩き、安木集落を通過。この先は急勾配の上りになる。8:26に標高100mほどの峠を通過した。
下りにかかると左に山陰本線の線路が見えてきた。しばらく線路と並行して進み、線路の下をくぐった先が相谷(あいたに)集落。民宿と自販機がある。
眺めの良い道を歩き、9:07に豊岡市境を越えて浜須井集落に入る。集落の入り口には昔ながらの喫茶店。ちょっと食指が動いたが、我慢して先に進む。
9:18に須井トンネルを抜けた先にははさかり岩。2つの尖った岩の間に丸い岩が挟まった不思議な光景。巨人が戯れに持ち上げた岩がとポロリとこぼれ落ちたかのような。
しばらく歩いた切浜集落の漁港の先の崖にはポッカリと穴が空いている。見に行ってみる。淀の洞門という海蝕洞。海が穏やかで良かったが、荒れていたら水飛沫が恐ろしいぐらいだったろう。
洞門の岬から山手に進んで、10:00に国民休暇村竹野海岸に到着。過ごし良さそうなキャンプ場がある。雨の中をひと家族がテントを片付けていた。
国民休暇村から庵蛇浜まで下ってみた。ここにも大きな海蝕洞。向こう側に抜けられないか先に進んでみたが、途中で断念。小浦展望台に戻ってカフェオレとパンの朝食とした。
10:36に行動を再開し、10:56に竹野の西にある弁天浜キャンプ場に到着。現在は営業はお休みのよう。
この先は竹野港に並ぶ漁船を眺めて、西町の風情のある街並みを進む。竹野川に映る東町の家々が美しい。北前船で賑わった港の町は落ち着いた風情がある。
11:07に竹野川を竹野橋で越えて東町に進む。
その後、北前館という観光案内兼温泉施設で北前船に関連した展示を見学。
30分ほどで北前館を出て猫崎半島に進む。2つの盛り上がった山が猫の姿に似ているためにつけられた名前とのこと。
11:55に標高50mほどの賀嶋公園を通過し、12:15に標高141mの賀嶋山を通過。コースは程よく整備されていた。
西から黒い雲が近づいてきているため急いで昼食とする。お湯を沸かしてカップヌードルを平らげ、締めはコーヒー。眺めの良いところで飲むコーヒーは格別。雨がぱらついてきたので13:00に行動再開。
シーサイドホテルを経て、竹野浜を歩く。砂浜が心地良いが、雨が心配。13:50に観光センターに立ち寄って1時間で楽しめる竹野のおすすめコースを教えてもらった。
観光センターの親切な女性のおすすめコースというのが、竹野の巨大迷路区。本当に迷路のように入り組んだ街並み。地図をもらったものの、目標の神社や船主邸にはなかなか辿りつかない。幅1mほどの細い路地の街並みで、T字路やクランク、L字路が多く、都市計画は微塵も感じられない。どういう地割りで作られたのか不思議な街並み。消防車は絶対に入れないところがほとんどなので、再建築は困難。絶滅危惧街並みだろう。
ようやく14:00に鷹野神社を探し当てた。次いで、14:15には観光協会の女性のおすすめのゴザで保護された興長寺に到着。本堂を冬の寒さから守るため、寄進されたゴザで本堂そのものを取り囲んでいる。今の季節しか見られない奇観だそうだ。でもこれも火事が心配。
この先は、八坂神社を経て、14:44に竹野駅に到着して行動終了。本日宿泊の香住に向かうための山陰本線を待つ。
2024年2月11日 近畿自然歩道15日目(通算268日) 兵庫県三方郡香美町佐津〜豊岡市竹野 雨ときどき曇り 8/1℃ 行動距離20.0km 行動時間7:53 獲得高度764m 32792步 行動中飲水量150ml
往路交通: 香住6:35ー佐津6:46
復路交通: 竹野15:06-香住15:25