本日は京丹後市八丁浜の宿で5:30に目を覚ました。薄い塩味のする温泉に浸かって、7:00から朝食。旅館の朝食は美味い。テント泊では体重が必ず減るが、今回は大幅に増えてしまいそうだ。
天気予報は雨。昨夜からすでに雨が降り続いている。上下の雨具をつけて、万全の雨対策のパッキングを施したザックを担いで、8:00に行動を開始した。
宿の裏手にある離湖(はなれこ)の水面を眺めてから北の海岸に向かう。県道を進んで、8:54にハ丁浜の海岸に到着した。雨は強い。すでに雨具の中まで水が染み込み始めた気がする。
砂浜を歩いてから、その先の松林の中の美しい海岸線を進む。ライオン岩などの奇岩が並ぶ海岸だ。
松林を抜けた先は琴引浜の美しい砂浜となる。鳴き砂で有名なところだが、雨のせいか足元から音は聞こえない。沖にはサーファーが4人ほど浮かぶ。
砂浜が尽きたところから、キャンプ場の中を通って、崖の上を進む。ここも眺めが素晴らしい。
しばらく松の間からのぞく眺めを楽しみながら進み、9:35に遊漁港に到着した。小さな遊集落を過ぎて、また海沿いの快適な道を進む。道の整備状況が素晴らしい。
岬をグルっと廻って、10:05に赤い灯台の三津集落に到着した。気温は5℃。雨が強いので体が冷えてきた。三津の八幡宮の軒先を借りてしばらく雨宿りとした。お湯を沸かし、コーヒーを淹れて小休止。身体が温まった。このさ
10:35に行動を再開。三津からは坂を上って国道178号線に合流した。左は急傾斜の崖で、海が広がる。歩道がなく、自動車が頻繁に通るのが残念だが、眺めは良い。居心地の良さそうな宿が山手にポツリポツリと現れる。
11:06に砂方集落を通り過ぎ、11:25に間人トンネルに進む国道178号線と分かれて海沿いの道を進む。ようやく自動車が少なくなった。
11:37に長浜を過ぎると家並みが続くようになる。間人の集落に入ったようだ。間人と書いて「たいざ」と読ませる難読地名。調べてみたら、蘇我氏と物部氏との争乱を避けて飛鳥から当地に身を寄せてきた聖徳太子の生母の間人(はしうど)皇后が、当地を去る際に自分の名をこの地に贈ったことに由来するという。「はしうど」と呼び捨てにすることを畏れ多く思った住民が、間人皇后がこの地から退座したのにちなんで間人を「たいざ」と読み替えたからとか、地名に名前を頂くことを辞退≓退座したからとか伝えられている。
間人集落から海の方に下って城嶋に立ち寄る。ここは文字通り、かつての支配者荒川武蔵守が城を築いていた島。今は橋がかかり、神社が建てられている。
間人港大橋を渡り、12:00に間人港に到着。ここもカニで有名なところだと同行する弟が教えてくれる。当地に水揚げされる雄の松葉ガニは間人カニと呼ばれて珍重されるよう。
港から坂を上がると瀟洒な建物の丹後町役場が目に入る。本日はここで行動終了とし、道の駅てんきてんきで昼食を摂って、丹後温泉で汗を流してから帰途に着くこととした。
2024年2月25日 近畿自然歩道19日目(通算272日) 京都府京丹後市網野町八丁浜〜京丹後市丹後町丹後庁舎 雨 4/1℃ 行動距離13.7km 行動時間4:34 獲得高度468m 22549歩
復路交通: 丹後庁舎前14:28丹後海陸交通バス-峰山15:10/ 15:47京都丹後鉄道-豊岡16:36/17:28はまかぜ6号-姫路18:59/19:22みずほ613号-博多21:22