とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

さわらめしくう屋 福岡ローカルB級グルメ

 本来はトレッキングのブログなのだが、最近はトレッキングに行く機会がなかなか作れない。それじゃあ、何かひとつ書きましょうかということで、食べ物の話題を。それも地域限定の、ローカルB級グルメの話。

 ここは私自身も1、2週間に1回は買いに行っている弁当屋。福岡市内の南西部の室見川上流域に位置する、「とり飯」(鶏とゴボウの炊き込みご飯)と「唐揚げ」を主力商品としたテイクアウト専門の弁当屋「さわらめしくう屋」。ヤマザキYショップ入部店の南側(上流側)の部分が、さわらめしくう屋となる。

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正式な店名は「さわらめしくう屋」 早良ローカルは「めしくうや」と愛を込めて呼ぶ

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 初心者がまず食べるべきは「とりめし弁当」(440円)。鶏肉とゴボウの旨みたっぷりの硬めに炊きあげたかしわ飯に、錦糸卵をトッピングし、下味をしっかり効かせたジューシーな唐揚げ3個がその上に乗る。これで440円ですか?大盛り頼んでいないんですけど?と毎回思ってしまう驚愕のコストパフォーマンス。

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とりめし弁当 おすすめ

 ちなみに、とりめし弁当には大盛り(490円)もある。怖い物見たさに一度注文したことがある。「大盛り」というより「圧縮」と表示した方が適切かと思った。普通盛りの130%ぐらいのとりめしを同じサイズの容器にギュッと圧縮して詰め込んで、その上にさらに唐揚げを3個ギュギュッとめり込ませた弁当。容器はパンパンに膨らんでいまにも亀裂が入りそうなうえに、油断すると蓋が開きそうな状態、というかすでに2.5cmほど開いてしまっているので、輪ゴム2本でかろうじて蓋を閉じた格好にしているような状態である。ちょっとした罰ゲームに良いかもしれない。覚悟のうえで注文されたい。

 からあげをパックに詰めた商品もある。4個入り200円、7個入り350円とあるが、お勧めは11個入り500円のお得なパック。通は「500円!」と注文する。これのみでも、一人では1食で食べきれない。というか、実際に一人で食べたことがあるのだが、翌朝は前日よりも体重が1.3kg増加していた。滋養強壮にはもってこいである。

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からあげ11個入り

 新米の時期には、あえてとりめしを避けて白ご飯と唐揚げ5個の「唐揚げ弁当」(430円)を注文し、脇山米の新米の香りを楽しむのもよい。めしくうやの近隣の脇山地区は昭和天皇の即位の際に献上米として選ばれた産地で、主基斉田の碑も残る。めしくうやのスタッフに確認したわけではないが、白米の食味も素晴らしいことから、おそらく地元脇山のお米を使用していると思われる。

 当地の主要な品種は、コシヒカリヒノヒカリ、夢つくしなどで、生産者を明示した脇山米がめしくうやの店内(正確にはヤマザキYショップ店内)でも販売されている。話が脱線するが、私はここに出品されるH.S.さんのコシヒカリの新米のあまりの美味しさ、炊き上がりの香りの素晴らしさに感激して、毎年、新米の季節に出品されるたびに2~5kgのパッケージを購入している。しかし困ったことに、今年はH.S.さんのお米の出品がないのだ。病気でもされていないか、あるいは高齢のために生産を止めてしまわれたのではないかと、気がかりでならない。

 さて、このお店、営業時間と注文方法には注意がいる。まず、営業時間は10時から13時半までと極短時間。注文は、カウンターに向かって左の壁に沿った列の最後尾に並び、あらかじめ左のディスプレイを見て何を注文するか決めておき、小銭は事前に準備して、順番が来たら噛まずにサクッと注文して、代金を先払いしてから番号札を受け取る。長ーい列が後方にすでに控えているので、その場で何を注文するのか考えるようなことはしないように。一見のビジターはこのあたりの作法が分からずオタオタすることもあるので、はじめてめしくうやに行かれる方は、上記の注文方法を3回復唱してからカウンターに臨むように。

 番号札を受け取った後は、カウンターに向かって右手で待機して呼び出しを待つ。一見さんの中にはカウンターの左で待っている人もいるが、そちらは注文する人の並ぶ場所なので注文の列が乱れてしまう。迷惑にならないように右手で呼び出しがあるまで待機すること。12時のお昼時に行くと、平日で10~15分待ちが普通。晴れた土曜日は1時間待ちの覚悟がいる。私は曜日にかかわらず、つねに文庫本持参である。土曜日には1冊読み切ってしまい、退屈な10分を過ごしたことさえある。しかし、それを補ってあまりあるコストパフォーマンスである。

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店内には地元生産の野菜等の販売も

 支払いを済ませて、番号札を受け取ってからは、しばし店内の野菜や果物を見るのがお勧め。全般的に、安く、新鮮なものが多いようだ。とくに佐賀県産の柑橘類は、新しい品種を意欲的に栽培しているようで、他所ではなかなか見ることのない品種にお目にかかることもある。また、ヤマザキYショップ入部店の北側(下流側)のパートは焼き鳥テイクアウトのさわら街道となっており、ここも質・量ともに優れたB級グルメ名店。

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店舗の左奥には広い駐車場

 駐車場は店の前の4ロットに加え、店舗脇とその奥に広いスペースがある。ここで紹介して、さらに待ち時間が長くなるのも困るのだが、福岡市が誇る早良区南部のソウルフードをぜひ知ってもらいたく、お伝えした。

 さわらめしくう屋

 福岡市早良区西入部5-18-10
 092-803-1220
 営業時間10:00~13:30
 文中の価格は2021年8月27日現在