東京駅を起点として新橋駅に至るまで、丸の内、銀座、築地、新橋界隈の著名な建築物を巡る一筆書きの旅の10番目の建造物。築地本願寺の門を出て左側を見ると、交差点の向こう側にあるのが築地KYビル。
築地市場近くの交差点の角に建つ築30年のビルのリノベーションを隈研吾氏が担当。ファサードには木のパネルが取り付けられ、最近の隈研吾のデザインだなと納得。ビルを管理する築地共栄会のパンフレットを見てみると、このパネルは実際には木製ではなくアルミパネルに印刷を施したものとのこと。
テナントには食品店や飲食店が入居し、気軽に立ち入ることができる隈研吾作品の一つ。1階には東京すしアカデミー築地校が入居する。夜はライトアップされ、市場の移転で寂しくなってしまった築地に明かりを灯す。
参考文献:日本経済新聞:2016年10月6日