本日の中国自然歩道トレッキングは、山口県下関市豊浦町の川棚温泉からの再開。
5:50に自宅を出て、福岡市営地下鉄、鹿児島本線、山陽本線、山陰本線と乗り継いでJR川棚温泉に到着。さらに、ブルーライン交通バスに乗って9:11に川棚温泉バス停にたどり着き、9:15に行動開始。
まずは県道40号線を川棚温泉中心街まで進んで、江良方面に左折。9:47に江良集落を通過し、川棚川に沿った地道を歩く。
その後、県道262号線に合流してしばらく黄色いガードレールの県道を歩いたが、歩道はなく、自動車が多く危険。10:05に山下橋を渡って、畔道に進んでホッとする。10年ほど前の記録ではあるが、先行者のレポートではこのあたりの中国自然歩道は廃道化が著しく、県道を歩く方が無難とされていたような気がするが、いまのところは大丈夫。草刈りしたばかりのようで歩きやすい。
10:34に川棚のクスの森に到着。日本三大樹の一つとのこと。現在は養生中で葉が落ちていたため、迫力に欠ける。幹周長は11m。ちなみに、日本の巨樹ランキングでは1位は鹿児島県の蒲生の大クスの24mで、11mのサイズでは50位以内に入ってこない。
しばらく川棚川沿いの農道を歩き、県道262号線に復帰。11:30に小野小町の墓に立ち寄る。小野小町といえば絶世の美女で、歌仙の一人。百人一首にも「花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに」という歌がある。たしか、秋田の生まれで、秋田小町の由来になったのではないかと思いながらも手を合わせる。
11:40に横道で県道260号線に変わり、すぐに右の山道に登って小野神社に参拝。新しく普請をしたばかりと思われる社が気持ちいい。周囲に檜の香りがする。地元の方に愛されている神社のようだ。
ここからは狭い舗装路の八坂峠を越える。舗装路ではあるが、自動車の通行は止められており、やや荒れている。
12:27に杉谷集落を通過して、12:33に狗留孫山との分岐となる県道327号線と合流。左折すれば2.4kmで狗留孫山（くるそんざん）。本日は右折して、杢路子（むくろうじ）川に沿って下流に進む。
途中のむくろじ公園には山頭火の句碑。山頭火は狗留孫山の修善寺に立ち寄って素晴らしい古刹だったと文章を残している。立ち寄ってみればよかったかと少し後悔した。
13:00に狗留孫山重兵衛茶屋にて昼食のうどん。藁葺きの古民家風の茶店。うどんのトッピングのジャガイモのかき揚げが美味しい。
行動再開後は、国道491号線をわずかに通過し、野谷集落の棚田の上まで登ってから山道を進む。登山口が民家の庭先を通過してわかりにくい。害獣除けの電気柵に2度触れてしまった。ピリッと衝撃が走る。登山道はかなりの荒れ方。
1kmほど山道を登り、14:10に県道262号線に再合流。舗装路を歩いて14:35に京が嶽への分岐、15:20にパラグライダーランチャーを通過して、15:25に崋山（げざん）山頂(713m)に到着した。景色は良い。日本海、瀬戸内海、響灘まで見える。
ここから先は、西市に向かって急な下り道。木道がきちんと整備してあるが、枯葉が積もり、踏み跡は見えない。
16:31に神上寺に到着。大きな古刹だが、門が閉ざされていて、人気がない。参道の石垣を大きな角のシカが歩いている。こちらに気がつくとサッと逃げ出したが、その先で立ち止まってこちらを見ている。あまり人を怖がってはいない。
山門をくぐり、門前には近松門左衛門生誕の地の碑。人形浄瑠璃の近松門左衛門も越前の生まれだったような気がするが、勘違いだろうか？
17:00には引地君の墓を通過。周辺は山林の伐採が行われており、ポツンと寂しげに建っていた。
17:35に安座上を通過するが、ここは廃道と化しており、ひどい藪状態。ときおり中国自然歩道の標識が現れて、コースが誤っていないことは分かったが、迂回路を通ることをお勧めする。私はもう少しで池に落ちるところだった。
17:49に西市市街地の豊田中央病院を通過。日没は17:35で、すでに日が落ちて暗い。西市の町の中をジグザグに歩いて18:01に目標としていた道の駅西ノ市に到着して行動終了。
道の駅西ノ市にある蛍の湯は最高。肌の上に薄い膜が張り付くような、トロリとした泉質が心地よい。今日はぐっすり眠れそうだ。
2021年10月30日 中国自然歩道3日目 山口県下関市豊浦町川棚温泉～下関市豊田町西市 曇り 21/7℃ 行動距離28.0km 行動時間8:47 47970歩
往路交通： 西新6:08福岡市営地下鉄－博多6:22/6:35 鹿児島本線－小倉7:41/7:48 鹿児島本線・山陽本線－下関8:02/8:05 山陰本線－川棚温泉8:42/9:06ブルーライン交通バス－川棚温泉9:11
