今回の中国自然歩道トレッキングは広島市西部の郊外、佐伯区白川からの再開。
博多から7:15の山陽新幹線に乗車して広島には8:21に到着。山陽本線岩国行きに乗り換えて五日市に8:46に到着。
今回は私の自然歩道巡りの初めての同行者がある。五日市駅で待ち合わせて9:00発の湯来行きの広電バスに乗り換え、県道41号線を北上する。9:35に佐伯区白川上のバス停で下車して、セブンイレブンで昼食のおにぎりを購入して9:48に行動開始。広島の市街地は晴れていたが、このあたりは雪がチラついている。
バス停のすぐ前の窓ケ山登山口から登り始める。最初の1km弱は舗装路で、道路右脇の登山口の標識を見つけて10:03から山道に取り付く。
整備状況は良好。ところどころに中国自然歩道の標識も現れる。雪は音もなく降り続いている。10:28に稜線部に設置してあるベンチに到着。ベンチの上には雪が2cmほど積もっている。
稜線の道は勾配も緩やかで、ときおり瀬戸内海の見えるスポットがある。先行者の足跡が、雪の上に現れた。3~5cm程度の積雪で、踏み出すたびに、キュッキュッと心地よい音が靴の下で鳴る。
11:38に窓ケ山西峰(711.4m)に到着。山頂は花崗岩の岩で形成されており、南側は絶壁で遮るものはない。絶景である。頂上からは瀬戸内海の島々や広島市西部の街々が一望できる。頂上には三等三角点が設置されている。三等三角点のわりには丁寧に扱われている。
西峰から15分ほど歩いて、12:05に窓ケ山東峰(710.8m)の頂上に到着。東峰も花崗岩でできた山頂で、眺望は最高。宮島までよく見えてきた。頂上にはやや広い平坦地があり、風もほとんどないことからここで昼食を摂ることにした。私は白川のセブンイレブンで購入したおにぎりと、サーモスに入れたお湯で作ったアマノフーズの味噌汁。美味しい。
同行者はメスティンでおにぎりを温めてから食べ始めている。さらに美味しそう。
食後のコーヒーを終え、12:34に行動再開。憩いの森に向かって中央登山道を下り始める。やや急な勾配であるが、登山道の整備状況は良好。スギとヒノキが植林してあり、背の高い針葉樹で覆われているせいか、西の登山道と比較するとやや寒く、積雪も顕著。最後に意表をつく50mほどの登りがあり、13:03に憩いの森に到着した。
ここにはトイレと水場があるが、整備状況はあまりよろしくなく、家族でキャンプにどうかと言われるとやや難がありそう。山から流れる谷川には氷柱が垂れ下がっていた。厳寒期は美しそうだ。
憩いの森からは舗装路を進む。しばらくして奥畑川の流れに沿って人家が現れてきた。この集落は、立派な石垣で組み上げた圃場が特徴的。ほとんど水田に使われているよう。一般の圃場にはあまりみられない精緻な石工のような仕事で、ひょっとすると繰り返し水害を受けてきた結果かな、などと考えながら進んだ。
集落の先ではフォーブルという名称で運営されている奥畑バス停が現れた。この先は北から交通量の多い県道71号線が合流してきて、県道歩きとなる。フォーブルバスは県道71号線に沿って運行されており、日曜も含めて1日6便程度運行されていることから、使いやすそうである。
県道71号線は歩道があったり、なかったり。交通量はやや多く、ダンプカーが50%程度を占めている。5kmほどにわたる県道71号線歩きは楽しめない。早く終われと祈っていた。
13:52には県道71号線上の伴西で、白川から先の最初の自販機が現れる。この後は人口稠密地域に入っていくため補給には問題はなくなる。
14:01に老人ホームの和楽荘の横を通過。14:33に広島自動車道の高架下を潜る。高架の直前で県道71号線を外れて奥畑川に沿って進む。ここは県道を離れる地点であるが、見落としてしまったので要注意。
奥畑川に沿って住宅街の道を進むと、左手に岡崎神社が出てくる。参道が立派に整備された地域の中核の神社のよう。社殿の内部がきれいにデコレーションされている。
14:53に伴小学校を通過。北から合流した県道265号線の小さな橋を右に渡り、安川と名前を変えた奥畑川を越える。ここからは進路を南に変え、県道71号線を越える、この先に見えたセブンイレブンに立ち寄り小休止。
行動再開後、15:20にアストラムラインの伴中央駅の下を潜る。真っ直ぐ住宅地の中を進み、広島自動車道と山陽自動車道の下を潜り、大塚から高度を上げながら進む。
左の山手には広島市立大学の瀟洒な建物が見えてきた。高度が上がるにつれ、右手に清風トンネルの沼田料金所が見えてきた。後ろを振り返ると、西風新都のビル群が見える。西風新都は、1994年の広島アジア大会、1996年のひろしま国体秋季大会にあわせて開発された広島の副都心。同行者の解説で、この辺りの事情がよく分かった。
西風新都やメガソーラー施設を眺めながら、16:29に標高300mほどの畑峠を越えた。ここからは広島市の東部と北部が見え始める。山中の細い舗装路であるが、意外と交通量は多い。産業廃棄物関連の車両が50%。
17:10に山本方面への分岐を通過して、さらに北に進む。本日の当地の日没は17:07で、かなり暗くなってきた。今日の目標は中国自然歩道のコースにほど近い祇園あたりに定める。畑峠から4kmほど進んだところで山本の住宅街に入った。正面には月齢14日の月が浮かぶ。
住宅街からは中国自然歩道のコースに従い、住宅地の中の右左折を繰り返す。意外と交通量の多い道だ。18:03に祇園のイオンモールの角にあたる幹線道路で中国自然歩道を離脱。18:13にJR可部線の下祇園駅に到着して行動終了。
晩ご飯は再び横川駅近くのお好み焼き「得」。「ぽっぽや」に出てきそうな親父さんの作るお好み焼きが美味い。
2021年12月18日 中国自然歩道16日目 広島県広島市佐伯区下河内上白川~広島市安佐南区祇園 雪時々曇り 9/1℃ 行動距離24.6km 行動時間8:23 獲得高度1104m 47413歩