本日の土曜日は福岡県宗像市の大島を訪れることにした。現在歩いている自然歩道の離脱地点は、東海自然歩道は静岡で中国自然歩道は自然歩道東端の鳥取。両者ともに3連休ないと歩くことが困難な地域。このため今週末は近場の縦走コースを探して、九州オルレという日帰り縦走路にたどり着いたわけだ。
オルレとは韓国・済州島を発祥とする自然歩道のこと。九州には18のオルレのコースが設定され、福岡県内にはそのうち6つのコースが含まれている。大島は、沖ノ島、宗像大社と合わせて世界遺産にも認定されている人気のコース。
8:00に福岡の自宅を自動車で出発。都市高速を経由して9:10に神湊港に到着。駐車場に車を停めて9:25発の大島フェリーに乗船する。
凪いだ海をフェリーは進み、9:50に大島港に到着した。
フェリーターミナルで情報収集ののち、10:05に行動開始。まずはターミナルのすぐそばの漁協直販所「さよしま」で弁当を購入。今日は朝ごはんを食べていなかった。
九州オルレの案内に従い、大島のメインストリートを西に進む。まずは宗像大社中津宮。石段を上り、本殿にお参り。観光客の方々がチラホラと。
本殿の裏手に進み、10:25から大島で最も高い御嶽山に向かって登り始める。登山道は非常に丁寧に手入れされている。登山道の両脇には文部科学省の史跡境界の杭が立っている。さすが世界遺産という感じ。
わりと急勾配の道を汗をかきながら進む。途中で1か所スズメバチが飛び交う中をダッシュで通過。10:54に御嶽山頂(214m)の御嶽神社に到着した。
ここにも観光客の方々がチラホラ。本殿まで登って手を合わせたのち、鳥居の横の木陰でお弁当を食べることにした。目の前には宗像の町と、西には福岡が見える。山頂には涼しい風がそよいでいた。
11:10に行動再開。しっかりと草を刈った歩きやすい道。空気が澄んだ日には沖の島が見えるというポイントで海の向こうを凝視したが、残念ながら見つからない。この道には猪が多いようで、注意の標識とともにハミ跡が山道傍にある。泥んこ遊びをするヌタ場も。
木に囲まれた山道を下り、11:45御嶽登山道下山口に到着して、わずかに舗装路を歩く。
オルレの案内に従って舗装路から右折して、11:50にふたたび山道に進む。島民の方々が植えたという芙蓉を眺めながら進み、12:20に遊歩道に合流。
遊歩道は草原の中を歩く快適な道。丘の上の風車に向かって進む。12:37に到着した赤い風車の展望台では4名の方達がお弁当を拡げていた。その上空では弁当を狙うかのようにトビが旋回していた。
風車から草原の中を進んで12:52に砲台跡に到着。砲台が据えられていたと思われるコンクリートの基礎が4機。司令部と思われるトーチカも残っていた。日本海の眺めが美しい。ここにも沖ノ島が見えるという案内があったが、残念ながら霞んで見つけられない。
牧場の中を進んで、乗馬クラブを通り過ぎる。賢そうな馬が草を喰んでいる。
13:10に峠を通過して山道に左折する。ここは軍道だったところとのこと。いまは静かな島だが、日露戦争以来、防人の島だったようだ。
13:33に沖津宮遥拝所に到着。ここは沖合49kmに浮かぶ沖ノ島が一般の人が立ち入りを禁じられているために、遠く拝むために建てられたお社。
岩瀬集落からふたたび山中への道に進む。途中から左に折れて14:00に大島地区コミュニティセンター前に出た。
そこからは人家の建つ集落エリア。大島学園脇を過ぎて海辺まで辿り着いた。大島交流館前の道を歩き、夢の小夜島、海の道を過ぎて、14:30にメインストリートの谷町に着いた。
そろそろお腹が空いてきた。あたりには数軒のカフェと2軒の海鮮系の店。一番元気のありそうな海宝丸という店に入った。メニューは海鮮丼と刺身定食の2択。おばちゃんが「海鮮丼はバエルけど量は刺身定食」とピンポイントで教えてくれた。迷うことなく刺身定食を注文。食べきれないほどの魚に圧倒された。
15:23に大島港ターミナルに到着して行動終了。16:20のフェリーに乗って神湊港に到着。締めには宗像大社にお参りしてから、福岡への帰途についた。
2023年9月30日 九州オルレ 大島 晴れのち曇りときどき雨 26/22℃ 行動距離12.0km 行動時間5:15 獲得高度577m 20507歩 行動中飲水量1000ml