とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

自然歩道ウォーカーの休日 久住紅葉三昧散策

 YAMAPを見ると、くじゅう連山の紅葉がピークとの活動記録が散見されるようになってきた。金曜日は天気が悪かった。明日はどうだろうと考えながらベッドに入ったら、3:30に目が覚めた。行こう。

 福岡の自宅を自動車で4:30に出発。真っ暗な高速道路を走って、6:30に牧の戸峠に到着した。すでに駐車場はほぼ満車。準備を整えて歩き出している方が多い。

 奥の方にようやく空きスペースを見つけて駐車。外に出ると寒く、風が強い。ガスが立ち込め、山は見えない。

 車の中で朝食を摂り、新聞を読む。ガスが晴れるのは早くて昼過ぎだろう。急ぐ必要はない。

 8:15の九重コミュニティバスに乗って長者原登山口に向かう。道路脇の木々は色付き初めている。

牧ノ戸峠から長者原までバスで移動

 長者原には8:30に到着して行動開始。長者原ビジターセンターに立ち寄ってから、ラムサール条約に登録されたタデ原湿原を周回。木道周囲のススキのなびく様は晩秋。雲の切れ間からくじゅうの山々が見えてきた。

いまは亡きガイド犬の平治号

牛の飼料として使われる草こづみ

タデ原は木道のみ通行可

山が色づき始めている

 湿原を一渡り歩いたのち、坊ガツルに向かう山道に進む。周囲はブナやケヤキの黄葉。前後に人が見えるので、ペースを合わせてなるべくゆっくり歩く。

坊ガツルに向かう

黄葉と

紅葉のなかを歩く

 10:00に雨ケ池に到着。昨日は雨だったはずだが池に水はない。残念。紅葉の始まった三俣山北峰が見えてきた。

雨が降るとできるという雨ケ池に水はなし

 足元が滑りやすい雨ケ池越を過ぎて10:50に坊ガツルの湿原に出た。飛び石伝いに川を渡って、湿原の中を進む。11:00に坊ガツルキャンプ場に到着した。

ぬかるんだ峠を越える

坊ガツルが見えてきた

滑りやすい石畳に気をつけて下る

坊ガツルの湿原

飛び石で川を渡る。前回ここを渡ったときは台風の直撃でくるぶしまで浸かった。

 すでに10張り以上のテントが設営されている。さらに、次から次へと大きな荷物を担いだ人たちがやってくる。さっそく水場に近い場所を確保してテントを設営。昼食も終えて、サブザックだけ持って、12:00に大船山に向かって行動再開。

さっそくテントを設営

キャンプ場から大船山にスタート

 登山道を歩く人は多い。13:07に大戸越との分岐を通過した。目の前には周囲を紅葉に囲まれた大船山の頂上が見える。

大船山登山道はところどころで渋滞

三俣山が下に見えてきた

大船山の肩から頂上を見ると真っ赤に色付いている

 13:30に大船山の山頂(1786m)に到着。20名ほどの人が山頂に滞在。ちょっと多すぎる。南の方を見ると、御池の周囲はさらに色付いている。

頂上近くの岩場を過ぎる

頂上に到着

坊ガツルは遙か下に

大船山の南斜面の色づきが素晴らしい

頂上の南にある御池の周囲が見事

 御池の畔まで下ってみた。グルリと紅葉に囲まれた池は格別の美しさ。

頂上から南に下ってみた

御池のほとりからは素晴らしい光景が広がる

 池の反対側の岩の上で男性が写真を撮っているのが見えた。道があるようだ。なんとか岩まで辿り着き、反対側からの御池の眺望を楽しむ。

御池の対岸の岩の上に立つ人影が見えた

岩の上に立ったらこんな光景だった

 木々に頭をぶつけながら大船山の頂上に戻り、14:20に下山開始。14:40に分岐を経て、15:30に坊ガツルキャンプ場に戻った。

紅葉のなかを歩いて下る。右は米窪。

右に三俣山。左に久住中岳。

坊ガツルに戻るとさらにテントが増えていた

 テントで少し休憩して、法華院温泉に浸かりに行く。極楽。

法華院温泉山荘

さて、真っ暗になる前に夕食だ

賑やかなキャンプ場

 翌朝は5:00に起床。テント内の温度は1℃。外気温は−2℃。テントのフライシートはパリパリに凍っていた。

寒かった

 お湯がなかなか沸かない。ようやく沸いたお湯でカフェオレを淹れて、オールレーズンの朝食。

 手が悴みそうになりながら、撤収を終えて、6:55に行動開始。

今日は朝から素晴らしく天気がいい

法華院温泉のなかを通り抜けて進む

坊ガツルは下に

 7:50に北千里ヶ浜を通過し、8:05に諏蛾守越に到着。三俣山への登り口には人が溢れている。

北千里ヶ浜

諏蛾守越避難所

 諏蛾守越避難所にザックを置き、サブザックだけで三俣山を登り始める。

三俣山に連なる人、人、人

 8:29に三俣山西峰(1678m)に到着。空は真っ青。上着を脱いでTシャツ一枚になる。

三俣山西峰に到着。Tシャツになる。

三俣山本峰はすぐ先

 三俣山本峰(1744m)には8:05に到着。三俣山本峰、北峰、南峰に囲まれた主カルデラの大鍋は紅葉に染まっている。普段は人影が見えない三俣山北峰にも多くの人が登っているのが見える。せっかくなので行ってみることにした。

三俣山北峰にも人が立っている

 本峰から谷を下っていく。人が多くてけっこうな渋滞。9:20に三俣山北峰(1690m)にようやく辿り着いた。絶景。

北峰

本峰からは結構下る

大鍋

 大鍋の中の平地にも何人かの人が見える。せっかくなので、カルデラを周回して中まで行ってみよう。北峰の東にある小カルデラ、通称小鍋を経て、9:51に大鍋の中にたどり着いた。コーヒーを淹れて、極楽。

大鍋の東端まで真っ赤な紅葉

小鍋もきれいに色付いている

大鍋まで登り返す

大鍋の底に到着

珈琲、美味し

 10:10に行動を再開し、三俣山南峰(1743m)、三俣山Ⅳ峰(1734m)を経て、11:17に諏蛾守越に戻った。

大鍋の底から南峰に登る

坊ガツルが見えてきた

南峰で御鉢巡りは終了。

諏蛾守越に無事帰着

 ここからは1時間かけて久住分かれに進んで、避難小屋で30分ほど休憩。昼食代わりのピーナッツでお腹を満たす。

北千里が浜を南に進む

右手からは硫黄山の噴煙

久住避難所

阿蘇根子岳が正面に見える

 12:46に行動を再開し、西千里ヶ浜を西に進む。星生山の西尾根の紅葉が見事。南の岩井川岳も色付いている。

久住山を後にして

西千里ヶ浜を西に

星生山が右手に

星生山の西尾根が見事な紅葉

星生山の向かいの岩井川山も良い色づき

 14:00には沓掛山(1503m)を通過。このあたりも紅葉が見事。振り返ると登山道沿いに発色しているのが分かる。

沓掛山

沓掛山から星生山にかけて紅葉が続く。左手奥には三俣山。

ゴールは間近

 14:30に牧の戸峠にたどりついて行動終了。ご褒美のソフトクリームの後は、九重観光ホテルの温泉で、極楽極楽。

レストハウスでブルーベリーソフトクリーム

締めは久住観光ホテルの温泉で

2023年10月21~22日 自然歩道ウォーカーの休日 久住紅葉三昧散策

1日目 曇りのち晴れ 11/5℃ 行動距離10.7km 行動時間7:06 26406歩 行動中飲水量150ml

2日目 晴れ 15/6℃ 行動距離11.3km 行動時間7:30 26759歩 行動中飲水量500ml

トータル 行動距離22.0km 行動時間14:36 獲得高度2021m