とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

すきま散歩 福岡都市高速環状線周回

 1日のみの空き時間ができた日曜日。どうやって過ごそうかとYAMAPを眺めながら考えていたら、興味深い活動記録に遭遇した。それが今回の福岡都市高速環状線周回。5:30にベッドを抜け出して、6:45に福岡市内の自宅を出発した。

 一周およそ40kmの福岡都市高速環状線。スタート地点に選んだのは百道浜(ももちはま)の福岡タワー。タワーのすぐ北を都市高速が走り、時計でいうとだいたい12時の位置。

福岡タワーに到着

 自宅から20分ほどで福岡タワーに到着。あいにくの曇りでお日様は顔を出していないが、7:16の日の出の時刻に合わせて行動開始。百道浜のビーチを東に向かって歩き始める。北寄りの風が吹き付ける。寒い。霰のような細かな雪の粒が風に混じっている。

ビーチを東に向かって歩き始める

沖合に見えるのは能古島(のこのしま)

 ビーチのすぐ右手には福岡都市高速が走る。その先にはヒルトン福岡シーホーク。さらにその先には福岡PayPayドーム。夏場にはビーチバレーなどで賑わう百道浜は、この時期、この時間は寒々としている。

すぐ右には都市高速。そしてヒルトン福岡、福岡ドーム

 福岡ドームの先で都市高速は菰(こも)川を越えるが、人道はない。やむなく上流部に迂回し、7:42に地行浜(じぎょうはま)橋で菰川(黒門川)を渡る。

都市高速は菰川を越える

やむなく上流に迂回する

地行浜橋で菰川を渡る

菰川の向こうには福岡ドーム

 福浜公園を抜けて海岸線に出る。伊崎漁港から海岸沿いに進むが、風が強い。沖合の鵜来(うくる)島には波が打ち付けている。

福浜公園を抜ける

伊崎漁港

福浜を進む

鵜来島(うくるじま)は波に打たれる

 8:05に都市高速の西公園入口を通過。このあたりには福岡市中部水処理センターの巨大なプラントがある。下水で車を走らせる水素ステーションまで設置されていた。

西公園入口

福岡市中部水処理センター

立派なプラントが立ち並ぶ

水素ステーションも設置されている

 西公園から先は都市高速の高架はぐんと高くなり、荒津大橋と変わって博多漁港を越える。ヒトは通過できないため漁港の南の長浜通りに進む。夜は屋台で賑わうところだが、朝は静か。屋台は跡形もなく片付けられており、ゴミもなく、夜の喧噪が想像できないほど。

都市高速は高架の高度を上げる

博多漁港

荒津大橋那の津埠頭に続く

浜通りを進む

このあたりには夜は屋台が建ち並ぶ

 長浜通りを東に進み、福岡市鮮魚市場(市場会館)、浜の町病院と通過。この先は天神北入口を過ぎて、那の津JCTから都市高速環状線下に復帰。

福岡市鮮魚市場

浜の町病院

那の津JCT

 都市高速と並行して架けられたみなと大橋を渡る。前方には博多ポートタワーが見えてきた。1964年竣工のこのタワーは、東京タワーを手がけた内藤多仲の設計。高さはちょうど100m。

みなと大橋を渡ると博多ポートタワーが見えてきた

 9:05にベイサイドプレイスを通過。埠頭には福岡市渡船のゆうなみが浮かぶ。早そうな双胴の船だ。

福岡市渡船ゆうなみ

博多ベイサイドプレイス

 前を見ると、マリンメッセ福岡A館、中央埠頭クルーズセンター。マリンメッセには、ずいぶん前だがエアロスミスのコンサートに行ったのを思い出す。

マリンメッセA館

中央埠頭クルーズセンター

 壁面緑化の見事なマリンメッセ福岡B館を過ぎると千鳥橋JCTが見えてきた。ここで福岡都市高速箱崎方面に直進するルートと、福岡空港方面に南下する環状線とに分かれる。千鳥橋JCTには人道はないため、新千鳥橋を渡って迂回する。

マリンメッセB館

上手に壁面緑化を施してある

千鳥橋JCT

千鳥橋で迂回する

 いったん国道3号線に出てから御笠川に向かって進み、千鳥橋福岡都市高速の高架下に復帰。千鳥橋は福岡の方ならご存じと思うが、ラジオの交通渋滞情報でおなじみの場所。中州から東進する県道602号線と大動脈の国道3号線の交差するところだから仕方がない。

千鳥橋

 しばらくは国道3号線御笠川沿いに進む。右手に博多高等学園の校舎が見える。中州とを結ぶ恵比須橋を通過。

博多高等学園

恵比須橋

 都市高速から伸びた道が石堂大橋の向こうに下るのは博多駅東出入口。その先には石堂橋。道路脇に濡衣塚という不穏な塚がある。ただならぬ歴史があるよう。

石堂大橋

石堂橋

 この先は、東大橋、西門橋と御笠川に架かる橋を通過。

東大橋

西門橋

このあたりの都市高速は上下2層になる

博多百年蔵

 10:00に東比恵JCTを過ぎたあたりから雪が激しくなり、セブンイレブンに立ち寄って朝食休憩とした。ホットカフェオレで冷えた身体を温め、肉まんでお腹を満たす。

福岡空港と並行して南下

 10:20には豊JCTから空港に沿って南下して進む。飛行機の離着陸の音が聞こえるが、姿が見えない。福岡空港国際線ターミナルを通過してからようやく着陸する飛行機が見えてきた。北寄りの風なので、着陸する飛行機は向かい風になるように南から進入する。いい光景だ。いつまでも見ていたい。

空港近辺に北九州の有名店が開業していた

空港の南端付近でようやく着陸する飛行機が見えてきた

ランディングギアを下ろした飛行機は一段とかっこいい

 月隈JCTは11:20に通過。ここで福岡都市高速環状線は南から西に進路を変えるが、南に分かれて進む太宰府線があり、さらには交通量のきわめて多い国道3号線があり、月隈JCTの構造はかなり複雑。都市高速が地下に潜って県道24号線に道を譲っている部分まである。

月隈JCTは複雑な構造をしている

 月隈からは都市高速の高架の下を進む。景色はよくないが、ちょうど雪が強くなってきたため助かる。11:50に諸岡井尻歩道橋を渡る。ここはJR鹿児島本線を越えるところ。都市高速はJRの遙か上に、幹線道の県道24号線は近くに潜って通過していく。ヒトには踏切を作らずに歩道橋で越えていく。

JRを諸岡井尻歩道橋で越える

ちょうど鹿児島本線普通列車ハウステンボス号の共演

 300mほど進むと西鉄天神大牟田線の井尻5号踏切。西鉄普通列車が通過していった。さらに2kmほど進むと九州新幹線の高架下をくぐる。ここは高い防音壁に囲まれているため、列車の姿は見えない。

西鉄天神大牟田線普通列車もちょうど通過

都市高速の下を走る新幹線は見えない

 このあたりで猛烈に雪が降ってきた。たまらず12:30にブックオフの店内に入る。ちょうど読みたかった本があったので書棚を探す。残念ながら欲しかった本は見つからず、かわりに建築関係の本を1冊購入。これはこれでよい買い物だったが、ザックは重くなってしまった。

猛烈に雪が降り始めた

 15分ほどで雪は弱くなり、再び歩き始めた。九州がんセンターを通過し、13:00に野多目池、13:22に福岡自動車運転免許試験場を通過。ここは運転免許の更新のたびに訪れるところ。

九州がんセンター

野多目池

運転免許試験場

 13:45に道路沿いに中華の店を見つけて入店。寒い日の昼はラーメンに限る。身体があったまった。

 14:30に福大トンネル入口を通過。ここでは都市高速と並行する県道ともにトンネルで地下に潜る。トンネルに人道はないため、丘の上に上り、福岡大学のキャンパスを眺めながら進む。

福大トンネルでは都市高速、県道ともに地下に潜る

福岡大学のキャンパスを通過

福岡大学病院

 キャンパスを抜けて、梅林で都市高速高架下に再合流。ここからは都市高速と、並行する福岡市営地下鉄七隈線とともに歩くことになる。

都市高速高架下に復帰

 15:11に賀茂駅を通過。15:25に外環室見橋で室見川を渡る。渡った先は地下鉄七隈線の終点となる橋本。駅からは木の葉モールに向かう乗客がちょうど出てくるところだった。

地下鉄賀茂駅を通過

室見川

木の葉モール

 この先のファミリーマートにはイートインがあったため、カフェオレを飲みながらしばし休憩。木の葉モールで買い物をしてきた中学生ぐらいの女子2名も、イートインで買い物内容の品評会をしている。

 16:08には環状線から西に福岡前原道路が分岐する拾六町JCTを通過。下山門交差点を右折したら16:30に姪浜となる。このあたりには10年ほど前まで住んでいた。懐かしい。

拾六町JCT

姪浜のハローディ

 愛宕入口を通過し、16:55に愛宕大橋を渡る。ゴールの福岡タワーが見えてきた。

愛宕入口

愛宕大橋を渡る

福岡タワーが見えてきた

 日の入りは17:12だがすでに暗くなってきた。百道浜のビーチからは最後のストレート。10時間ちょうどの17:16に福岡タワーにゴールインした。

百道浜のビーチに出た

マリゾンには人が集まっていた

ここでゴール

福岡タワーはクリスマス仕様に

 少し距離が長いが、1日かけて歩いてみる価値のあるコース。歩道がしっかり整備されており、危険なところはない。見どころは適度にあり、補給が容易。たまにはこんな散歩もいいだろう。

夕食は西新の八昌。ここは美味い。

2023年12月17日 福岡都市高速環状線周回 雪のち曇り 3/5℃ 行動距離41.3km 行動時間10:00 獲得高度207m 58850歩 行動中飲水量400ml