とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

おうちで食べよう その3

 食べるのは楽しい。作るのも楽しい。美味しいものを作って食べるのはとても楽しいことだ。幸か不幸か、比較的時間のある現在、いつもより手をかけて料理をする余裕がある。

2020年4月20日(日)夕食

海鮮焼きそば(豚肉、エビ、貝柱、タマネギ、ニンジン、キャベツ、モヤシ)、鶏肉タタキ、サラダ(レタス、トマト、マッシュルーム)

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 野菜が大量に摂取でき、調理も簡単な代表の一品。今回はパリパリ麺ではなく、ノーマル麺を使用。

 作り方のポイントはたった1つだけ。完成時にいずれの食材にもちょうど適切な熱エネルギーが付与されるように段取りを考えて作業を行うこと。

 豚肉やタマネギのような、摂取可能になるまでに他の食材と比較してより多く加熱を要するものは、早めに中華鍋に投入する。反対に、モヤシはごく短い時間、高温で加熱しないとシャキシャキ感を失ってしまう。エビは加熱しすぎると、せっかくの滋味にあふれたエキスと風味を失ってしまう。

 また、大量の野菜や麺を中華鍋でハンドリングするのはなかなか困難で、コンロ周りをかなり汚染してしまうこともある。こんなに多くの具材をいっぺんに調理できないなと判断したら、中華鍋を自在に振り回す巨匠のように振る舞うことを潔くあきらめて、かさばって鍋の外への逸脱を繰り返すキャベツや、調理に時間のかかるタマネギを先に炒めて、別の皿に取り置いて、最後に中華鍋に戻すような謙虚な姿勢も大切だ。これらはすべて、完成時にちょうどよい加熱状態という最大の目標を達成するための方策である。 

2020年4月21日(月)夕食

刺身(鯛、カワハギ)、モズク、サラダ(レタス、トマト、ワカメ)、味噌汁(豆腐、油揚げ、なめこ、カボチャ)、明太子、白菜漬け、白ご飯

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 今回は刺身を引く前に包丁を研いだ。砥石は天草産。包丁が切れないと魚の調理が困難であることは、前回思い知ったから。 

2020年4月22日(火)夕食

瓦そば(茶そば、牛肉甘辛煮、錦糸卵、浅葱、海苔)、サラダ(レタス、トマト、マッシュルーム)、味噌汁(前日の残り)

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 皆さんは瓦そばをご存じだろうか?パリパリになるまで加熱した茶そばを、アッチッチにした本物の瓦の上に載せて、その上に甘辛く煮た牛肉と錦糸卵、刻み海苔、レモンを散らして、温めたつけダレで食べる料理を。山口県川棚温泉のたかせ旅館にルーツをもつ料理だ。

 山口のソウルフードとされているが、福岡のスーパーでも蒸した茶そば+つけダレのセットが販売されている店がある。残念ながら瓦は自宅に常備していないが、ホットプレートで同様な味は再現できる。

 自宅で製作する際のポイントは、茶そばはパリパリになるまでよく加熱することと、自作する牛肉の甘辛煮は甘―く、醤油たっぷりに調理して、水分がなくなるまで煮詰めて濃厚な味にすること。そうすると、本家のたかせに若干でも近い味になる。

 2020年4月23日(水)夕食

チキンのトマト煮(鶏肉、トマトピューレ、トマト、タマネギ、ベーコン、ニンニク、ニンジン、ブロッコリ、マッシュルーム)、サラダ(レタス、トマト、ワカメ)

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 チキンのトマト煮も簡単で、残ったものをパスタソースに転用できるなど、なかなか使いでのある料理である。

 今回は5Literの鍋で少し多めに作ったが、次のような手順である。

 鍋を弱火で温め、オリーブオイルを適量入れて、スライスしたニンニク3片とブロックベーコン200gの角切りを加熱。

 ニンニクとベーコンがカリッとなったぐらいで、一口大に切った鶏もも肉400gと新タマネギ4個をザクッと切って投入。タマネギから水分が出てシナシナになるまで、焦げないようにときどき混ぜながら30分ほど加熱。

 その間にニンジンの皮をピーラーで剥いて、8mm厚ぐらいに切って、水を入れた鍋で別茹で開始。30分以上、柔らかくなるまで徹底的に加熱。

 鶏肉に十分に火が通り、タマネギがシナシナになったら、ざく切りにしたトマトと、トマトピューレ2缶を投入。水は使わない。

 さらに残りの野菜、今回はブロッコリ、マッシュルームを投入。この日はブロッコリは1つ、マッシュルームは6個使用。

 最後に別茹でしたニンジンを投入してできあがり。

 私は最初のニンニク・ベーコンと野菜の味だけで食べてしまうが、物足りないと思う場合は残りの野菜を投入するタイミングでコンソメなどを投入するのもありかと思う。私は野菜から出る水分だけの味の方がなじみがあるが。 

2020年4月24日(木)夕食

BBQ(ロース、カルビ、タン、ベーコン、セセリ、エビ、タマネギ、シイタケ、エリンギ、キャベツ)、サラダ(レタス、ブロッコリ、ローストビーフ

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 晴れた日の夕方はバーベキューがいい。青空がまだ見えるうちに開始できればなおのこといい。すっかりルーチンに定着してしまい、段取りもよくなってきた。タレも、叙々苑のタレ、搾ったレモン汁、ごま油+塩と3種類用意すると、ちょっといい店のような気分が味わえる。

 サラダの上にのせたローストビーフは、前日の夜に仕込んで、冷蔵庫に入れておいたもの。これも簡単な料理。作り方は次のとおり。

 500~1000gほどのブロック肉を購入したら、3~6時間室温に置き、内部まで室温になるのを待つ。

 肉の表面にシーズニングをまんべんなく塗って、20分おく。私はシーズニングにはマジックソルトや、その他の既成のものを使用。

 熱したフライパンに油を適量入れ、スライスしたニンニクをカリカリになるまで焼いてからいったん引き上げる。

 ニンニクの香りの付いた油ののった十分に熱いフライパンに、ブロック肉をトングでジューーっと押しつける。

 1面につき45秒ほどジューーっと押しつけ、6面すべての肉の表面に軽く焦げ目をつける。

 すべての面に焦げ目が付き、肉汁の漏洩が防止できるようになった肉を、アルミホイルの上に置き、先ほどのカリカリニンニクチップを上に置いて、アルミホイルで包む。

 アルミホイルで包んだ肉を、ビニール袋に入れ、沸騰した水の入った鍋に投入。

 12~17分間加熱して、内部まで火が通るようにする。ビニール袋は、スーパーマーケットの会計後の袋詰めゾーンに常置してあるペラペラのものが適当。意外に思えるかもしれないが、あれは100℃のお湯に耐えられるスペックがある。

 お湯で加熱したらローストビーフは完成。加熱時間を調整することにより、中心部分の火の通り具合は調整可能である。

 そのまま食べても良いし、冷蔵保存して、好きな時に食べるもよし。サラダにも合うし、バゲットに挟んでも最高である。

 料理の本にはオーブンで時間をかけて焼いて、出てきた肉汁でグレイビーを作って、みたいなことが書いてあるものがあるが、江戸っ子はそんな面倒なことはやっていられない。私は江戸っ子ではないが。肉は焼いたら美味いのだ。ローストビーフなどとカタカナで気取って言おうが、直訳すれば焼肉だ。 

2020年4月25日(金)夕食

つけ麺(中太麺、メンマ、海苔)、サラダ(レタス、トマト、タコ)、千枚漬け(さくら風味)

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 つけ麺はときどき食べたくなる。そのくらい、最近のつけ麺専門店の完成度は高い。麺は腰があってのどごしの良い、太麺が良い。つけダレはとことん濃厚で、魚粉でさらにパワーアップしたものがよい。しかしながら、現在はそれもかなわぬ故、自作してみた。つけ麺専門店のような味には至らないが、十分に楽しむことはできた。 

2020年4月26日(土)夕食

アヒージョ(エビ、セセリ、マッシュルーム)、サラダ(レタス、コーン、トマト)、ローストビーフ、肉じゃが(ジャガイモ、ニンジン、シラタキ、牛肉)

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 今夜の料理は多国籍である。ときどき冷蔵庫の中の在庫を一掃する必要があるため、こういうことになる。しかしながら今回、思いのほか美味しく仕上がったのは肉じゃが。これまで作った料理の例を見てお分かりかと思うが、私には日本の典型的な食卓を飾るであろう煮物を製作する習慣と経験がない。

 冷蔵庫の中には、タマネギ(冷蔵庫に常備すべきという椎名誠の教えに従って)、ジャガイモ(以前、カレーの付け合わせとして購入)、牛肉(木曜日の焼肉の残りのカルビ)、シラタキ(購入理由不明)、ニンジン(野菜スティック用にいつも購入)がある。これらの材料で想起されるのは肉じゃが。よーし、作ってみようではないか。

 私の持っているのは「はじめての料理」という赤い表紙の本が1冊のみ。これまですべてこれで乗り切ってきた。はじめての料理のジャガイモのページの下のほうに肉じゃがのコラムがあった。チラ見してから製作開始。書いてあった内容とは異なるが、こんな風に作ったらすこぶる美味しかった。

 2.5Literの鍋に油を適量入れて加熱。

 カルビの残り(約200g)を半分ほどの大きさに切って、加熱開始。

 タマネギ2個をざく切りして投入して攪拌開始。

 ピーラーで皮を剥いて、10mm厚に切断したニンジン3本を投入。

 最後に、ピーラーで皮を剥き、半分~1/4に切断したジャガイモ6個を投入。

 日本酒60ml、醤油60ml、みりん60ml、砂糖15g、本ダシ14gを投入。水を使わず、野菜から出てきた水分のみで調理。

 焦げ付かないようにときどき攪拌しながら、フタをして中火~弱火で加熱。

 ときどき味見を行い、ニンジンが柔らかくなったところで調理終了。およそ30分の加熱で完成した。

 これが今夜は一番美味しくて、2.5Liter鍋いっぱいの肉じゃがを二人で完食してしまった。

 

 あり合わせの材料でもできるおうちご飯4月下旬の1週間の夕食の食レポ。新たな料理にもトライして、またレポートしようかと思う。