東京駅を起点として新橋駅に至るまで、丸の内、銀座、築地、新橋界隈の著名な建築物を巡る一筆書きの旅の4つ目のポイント。東京駅から有楽町まで軽く一駅歩いた後は、有楽町の高架下を抜けて銀座に向かう。
(4) ティファニー銀座 中央区銀座2-7-17 設計:隈研吾
東京国際フォーラムを見たあとは、JR有楽町駅の高架をくぐり300mほど進むと、銀座中央通りの銀座1丁目の交差点に出る。
この銀座中央通りには世界に名だたるファッションブランドの旗艦店が建ち並ぶが、ここでまず見るべきはティファニー銀座。設計は隈研吾。
1987年に竣工したテナントビルにTiffany & Co.が直営店をオープンさせたのが1996年。2008年にリノベーションを行ったのだが、Tiffanyの主力商品であるシルバー、ジュエリー、クリスタルをイメージさせるようなキラキラと輝くファサード(正面部分)を特徴とする。
施工は大成建設だが、2枚の径の異なるアルミハニカムをガラスでサンドイッチした複層ガラスパネルをブラケットで外壁から持ち上げたファセットパネル292枚をすべて異なる角度で外壁に設置したファサードということなので、施工はさぞや大変だったのではないかと思われる。光をキラキラと反射する、クリスタルでできた宝石箱のイメージか。
ちなみに左隣の店舗はスーツが19万円からの英國屋。
一つおいた右隣の店舗は高級時計で有名なイタリアの伝統ブランドBVLGARI。
信号を挟んだ右隣はLOUIS VUITTON。
Tiffanyには380円の朝定食はなさそうだし、他の3店舗でも私が買い物をする可能性はゼロである。
参考文献:第20回BELCA賞:http://www.belca.or.jp/b101.htm